銀行融資

資金使途違反に注意

2016-11-10

■必ず聞かれる資金使途

金融機関は企業から融資申し込みがあると、必ず「何にお使いですか?」と資金使途を確認をします。子供が「おこづかいちょうだい」と言ってきたら、親は「何に使うの」と聞くでしょう。それと同じです。資金使途をよく確認することが融資審査の基本だからです。資金使途が明確になれば返済方法等の条件も決まってくるのです。

だから金融機関は経営者から何にいくら必要なのか説明を求め、それは適正なものなのかを説明に加えて書類からも審査します。

しかし、金融機関に説明した本来の資金使途と違うことに使っているケースもあります。運転資金で借りたはずなのに車両や機械を購入していた、材料や商品仕入れ資金なのに社長個人の趣味に使われていた、胡散臭いところに投資していた等です。家族で海外旅行に行ったなんて自慢している経営者もいました。

■金融機関の信用を失う

金融機関では「融資」や「貸出」ではなく「与信(よしん)」という言葉をよく使います。相手企業に対して、どれだけの金銭的な信用を供与するのかという事であり、融資をするという事は皆さんの会社を信用したという意味になります。その信用を裏切るわけですから、一気に信頼関係は崩れてしまいます。

融資申し込みの時に説明した使い方をしなかった場合、それは資金使途違反となります。その場合、金融機関は企業に対して一括での返済を求めることもあります。本来は求めることができるのですが、それだけの資金が手元に残っていることはまずありませんから、実際にはほとんどありませんが。

そこまで厳しい対応を受けることはなかったとしても、今後の融資は控える、あるいはしばらく様子を見ると言われるでしょう。材料仕入資金で借りたはずなのに自宅購入の頭金にしていたとか、銀行には言えない借入金の返済をした、そのようなことがばれてしまい、取引銀行から資金調達ができなくなった中小企業を私は何度も見てきました。

資金使途違反なんかで信用を失ったら、長期に渡って銀行からの資金調達に影響を与える可能性があります。絶対にやめましょう。特に保証協会付き融資に依存している中小企業が、信用保証協会の信用を失ったら資金繰りに極めて大きな影響を与えてしまいます。

業績面が問題で融資を受けられない場合は、企業は信用を失っていませんから今後の努力次第で資金調達も可能です。

資金使途違反は銀行を騙すのと一緒です。申し込み時の資金使途を守るようにしてください。

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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