資金繰り

リスケジュールと借換えの違い

2019-02-13

返済が苦しくなってきたので、毎月の返済額を減らしたいと考えることがあるでしょう。その場合、2つの方法があります。リスケジュール(以下、リスケ)と借換えです。

リスケと借換えは異なります

リスケは、融資の条件を変更してもらうことです。例えば、毎月の返済額50万円を1年間20万円にしてもらう、これは当初の融資条件を変更してもらうことになります。

借換えは、新たな融資を実行してもらい、その資金で既存の融資を返済することをいいます。

例えば、次のようなケースです。

3,000万円、5年(60回)で返済、毎月の返済額は50万円(3,000万円÷60回)とします。

3年経過して1,800万円返済したので残りは1,200万円、しかし毎月の返済額50万円が負担になっています。

そこで1,200万円を5年(60回)で融資を受けて既存分を返済すると、これにより毎月の返済額は1,200万円÷60回=20万円です。

この例なら、借換えで返済額は半分以下になり、リスケと同じ効果が得られました。しかし、これは新しい条件の融資によってこれまでの融資を返済しましたから、条件変更ではない、つまりリスケではないのです。

このような融資はよく行われています。5,000万円借りたけど返済が進んで残りは2,000万円になったけど、手持ち資金を増やしたいけど借入本数は増やしたくないので、新たに5,000万円借りて2,000万円は返済しようケースです。

返済によって減少した手持ち資金を回復したい、毎月の返済額が資金繰りに負担となっているので返済期間の長い融資を受けたい、このようなことを理由に借換えを実行することは珍しくありません。

借換えなら今後の新規融資もリスケよりかは相談がしやすいでしょう。

リスケの前に借換えを

先ほども申し上げましたが、借換えは返済条件の変更ではありませんが、リスケは返済条件を変更してもらうことです。リスケは「毎月の返済が苦しいので返済額を軽減してください」とお願いすることになります。金融機関からすると、その後に新規の融資をお願いされても「返済が難しいと言っている企業に新たな融資をしても返済してくれないだろう」という考えになってしまいますから、リスケ中の融資は難しくなってしまうのです。

それにリスケした融資は貸出条件緩和債権となります。つまり不良債権として原則取り扱うことになるのです。

現実にはリスケ中でも新規融資が出る可能性はありますが、それでもリスケをしているとしていないとでは大きな差があります。

したがって、まずは借換えによって返済額を減らせないか検討してみることです。先ほどの例のように50万円が20万円まで減らせればかなり資金繰りは楽になるはずです。

しかしそれでも資金繰りが厳しい、そして金融機関も新たな融資を出す姿勢が見られないようなら、リスケを前提に交渉してください。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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