経営が好調な時に融資を受けておく

金融機関は「晴れの日に傘を貸して雨の日には取り上げる」とよく言われますが、最近は雨の日にも傘を貸し出そうと頑張っている金融機関はあります。ただ、金融機関によって差はありますが。

「これまでの決算内容が悪くても、資金支援をすることで企業が再生していくのであれば、支援を行っていきましょう」という動きは、金融庁も認めるところであり浸透してきました。

でもやっぱり「売上が伸びている」、「業績が良い」ほうが金融機関も融資をしたがります。

業績が良好なほうがリスクが少ないわけですから当然ですが、金融機関で働く行員の労働環境も影響しています。

業績の悪い時に融資をしようとなると、将来性に問題はないか、今後の返済に懸念はないかを審査するには時間がかかりますし、必要なる書類も増えることになります。業績の良い時の方が、承認をもらいやすいのは明らかです。

昔の金融機関は残業がいくらでもできましたから、難しい案件にもじっくり取り組むことができました。しかし、今は残業がとても難しいです。そんな環境の中で目標を達成しようとなると、取り組みやすい案件が優先されてしまう可能性があります。

企業としても時間がかかるよりも、早く結果が分かり融資が実行される方がいいに決まっています。だから資金に余裕があって、「資金調達はしばらく必要ないかな」と思う時こそ融資は受けやすいし、調達しておくというのも一つの選択肢なのです。

売上増加が続けばいずれは増加運転資金が必要になりますし、企業が成長しているときですから金融機関も前向きに審査をしやすいタイミングです。

また、今は好調でも今後それが止まったり、悪化したりする傾向に向かうことが予想されるのであれば、金融機関が前向きに融資をしたがっているタイミングで融資を受けておきましょう。

それによって経営が徐々に悪化していった場合でも、資金を厚めに保有していることで、経営改善が行いやすいですし、いくつもの改善策を採用する事ができます。

今はいらないなと思っている時こそ良い条件で資金調達できます。将来も資金繰りに不安が全くなのならいいですが、ちょっとでも不安があるのなら、強気に交渉できるうちに金融機関に相談しておきましょう。

銀行や税理士事務所等で勤務した経験を活かし、経営者の右腕・参謀として資金繰りや経営改善、銀行取引についてご支援します。相談できるコンサルタントや専門家がいなければいつでも連絡してください。

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