金融機関の紹介依頼

銀行融資

当社は銀行融資や資金繰りに関するコンサルタントをしているため、無料相談を行っていると、金融機関を紹介して欲しいとのご相談を受けることがあります。

応じられないことが多いです

お付き合いのある金融機関はいくつかあります。しかし、そのようなご依頼には応じていません。それは次の理由からです。

近くに紹介できる金融機関がない

当社は関東地方の中小企業とお付き合いをしておりますが、そのエリアすべてをカバーできるだけの金融機関と付き合いがあるわけではありません。それに金融機関の行員は異動が早いですから、お付き合いがあっても疎遠になってしまうことも多いです。

ある信用組合では、知り合いの職員に相談すると他店を紹介してくれますが、支店数が少ないため応じられないことが多いです。

紹介できる企業か分からない

一番大きい理由はこれです。会ったばかりでまだ相手を十分に理解できないため、金融機関に責任をもってご紹介できるか不安だからです。

資金調達で困って相談に来られたのですから、かなり資金繰り的には厳しいのは仕方がありません。ただ、どんな決算内容の顧問先でもいいからとりあえず紹介してください」と言ってくださる金融機関はありますが、やはりあまりひどい経営状態では慎重になります。

仮に紹介してうまく融資は受けられたとしても、その後に返済が滞る可能性が高い企業は紹介しづらいです。

さらに決算書が粉飾されていることもよくあります。粉飾を隠していることも多いため、ご紹介するとしたら少なくとも半年は期間を空けたいと思うのです。

紹介依頼してくる経営者は

また、安易に紹介依頼してくる経営者は、自社の悪化した経営をどうしていくのか真剣に考えていない、経営改善に取り組もうという意欲を感じない雰囲気の人が残念ながら多いのです。

決算書の内容は酷いものだったとしても、経営者は魅力ある方であり、事業内容に光るものがあるのでしたら、ご紹介はできるかと思います。

紹介なんて必要ない企業を目指す

紹介を期待するのは、どの金融機関からも相手にされない経営内容ということです。そんな企業が新たな金融機関開拓をしても相手にしてくれる可能性は極めて低いです。それに紹介したところで希望される結果になることはまずありません。わざわざリスクを犯してまでそんな企業に融資をする必要はありませんから。

だったら、これまで長い付き合いのある金融機関との関係を重視した方がまだいいのです。なぜなら、すでに融資をしているのですから、少しでも回収できるよう今後の将来性があるのなら何かしらの金融支援を実施することが期待できるからです。

当社は金融機関との付き合いをサポートしています

当社は資金繰りに悩む中小企業の経営改善をお手伝いしています。何とかしていきたいと本気でお考えならお手伝いしますし、金融機関との融資取引サポートを行っています。

企業が資金調達できなくなると、金融機関の紹介依頼、あるいは粉飾決算に手を出すことがよくあります。そこまで追いつめられるとかなり経営に問題が山積みのはずです。早く経営立て直しに動かなければ選択肢は減っていくだけです。

ぜひそうならないようお近くの専門家に相談してください。