中小企業経営

自社の現状を隠さず伝えてください

2019-11-13

ネットでこんな記事を見つけました。
失敗知らずだった経営コンサルが、客から打ち切りを告げられた訳

この中の事例3で経営コンサルタントさんが失敗談を書かれています。クライアントとともに、市場やお店の分析、顧客ターゲットの設定などから始めて経営計画を作ることからスタートしましたが、相手の社長は早急な売上回復策を求めていました。そのため、コンサル契約を打ち切られてしまったと。

このようにコンサルタントは企業への最適な支援策を提案しても、企業が求めているものではなかったということがあります。それが原因で当社とはお付き合いが切れた企業がありますし、逆に相談に来られた企業もあります。

千葉県のある企業を訪問した時です。当社に依頼する前に、ある有名な経営コンサルタント会社に相談されていました。

そのコンサルタント会社が提案していたことは、経営改善計画書を作成するというものでした。数カ月かけてしっかりした内容にしてから金融機関を訪問し、金融支援を受ける内容です。そのためにSWOT分析や過去の決算書の数字など記入できるところを自社で記入しておいて、という指示を受けていました。

でも経験がない方には簡単に行かないようで数か月前からまったく進んでおらず、そのタイミングで当社にご相談がありました。

話しをよく聞いてみると、悠長に経営改善計画を策定している余裕なんてない状況でした。金融機関への返済は何とかなるにしても、決算書には載っていない下請け業者への買掛金が数千万円あって、その支払期限は1カ月もないのでした。

しかもその買掛金は長年待ってもらっているため業者はもう待てないというのです。

業者と再度支払いについて交渉したものの、相手が同意してくれず残念な結果となりました。

もう一つの例として、10年以上前、埼玉県の会社さんから資金繰りが苦しいので相談に乗って欲しいと言われました。

直近の決算書と最新の試算表を拝見すると、借入金残高は大きく返済額が負担にはなっているけど、それを軽減すれば資金繰りは改善されるようでした。ただ、思ったよりも業績が良いのがちょっと気になりました。

数カ月は資金繰りが持つと判断したため、少し時間をかけて経営改善計画を策定し、金融危機の同意を得て資金繰り改善をしようとアドバイスをしました。

しかし、実際には想像を絶する粉飾をしており実際は資金繰りがかなりきつかったのです。

そのため、その後のご連絡はありませんでした。

どちらの例ももう少し早めに相談したとしても難しかったかもしれません。

はじめて会った相手に本当のことは言いづらいかもしれません。しかし、間違った経営状況を伝えれば、間違った経営改善方法を経営者に伝えることになります。当然、それでは経営を立て直すことは不可能です。

普段からのお付き合いやインターネットから「この人なら相談できそうだ」と思われたのでしたら、ぜひ隠し事はしないこと、今後どのような企業にしていきたいか、経営者の素直なお考えを伝えたほうがいいと思います。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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