銀行融資

融資が厳しくなる前の予兆

2021-08-04

これまで何の問題もなくできていたことが、突然できなくなった時は誰でも焦ります。銀行融資なんかもそうでしょう。

金融機関に融資を申し込んで今まで通りに出ればいいけど、謝絶される時もあります。時間に余裕があれば、他の資金調達手段が使えるかもしれませんけど、切羽詰まっていれば非常にまずいことに。

しかし、金融機関は昨日まで融資に前向きだったのが、今日になって突然厳しくなるということは通常ありません。これまで何らかの予兆があったはず。

あったとしても経営者が気付かない、あるいはあったけど、いざとなれば何とか助けてくれるとの甘い考えがあったかもしれません。

予兆としては例えば、
・審査に時間がかかるようになった
・いろいろな資料提出を求められるようになった
・売上代金の入金を自行の口座にするよう依頼してきた
・定期預金の解約を嫌がる
・経営改善計画書の提出を要求してきた
・不動産担保がないか聞いてくる

このような対応があったら要注意です。

時間がかかったり、資料の要求が増えたりするということは、スムーズに審査が進まないほど難航しているわけですし、預金残高を増やしたいのは、万一の場合には少しでも回収ができるようするためです。

ただ、計画書等の資料提出を求められているということは、融資が難しくなっていると同時に、資料の内容によってはまだ融資のチャンスがあるということです。面倒でしょうが、求められたら迅速かつしっかりとした内容を提出しましょう。

審査の結果、融資を謝絶されることもあります。「銀行から裏切られた」「銀行は金を貸すのが仕事だろ」と不満を言う経営者がいます。気持ちは理解しますけどやっぱり甘いと思います。

金融機関はボランティアで銀行業をやっているわけではありません。地域の中小企業支援も大切ですが、顧客から預かっている預金を棄損させるわけにもいきません。だからコロナ禍での経営改善の取り組みが今後の支援に影響を与えます。

いつ融資が出なくなってもいいように、資金繰りをしっかりと管理しなければなりません。そして、自社の融資限度額はどれくらいか、現在の借入金残高や返済能力等からある程度は予測できます。自社の融資限度額、今後の資金繰り見通し、そして金融機関の対応に変化がないかに注意して付き合っていきましょう。そして、金融機関担当者と会うときは対応の変化にも注意してください。

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

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