市川市中小企業融資制度

公的資金繰り等支援制度

市区町村には地元中小企業の資金繰りを支援するため、制度融資の取り扱いをしています。ぜひみなさんも事業を行っている市区町村にあると思いますので確認してみてください。

千葉県市川市でも市川市中小企業融資制度があります。

市川市中小企業融資制度とは

市川市中小企業融資制度は、取扱金融機関と千葉県信用保証協会の協力により、市内の中小企業者に対する資金調達の円滑化及び利子補給による負担軽減を通じて、市内中小企業者の振興を図ることを目的としています。

利用できるのは

業歴が1年以上必要で、制度にもよりますが基本的には市内で事業を営んでいる必要があります。開業予定者や業歴が浅い中小企業には、別途利用できる制度があります。

最も利用が多い「小口零細企業保証制度資金」の場合、それ以外に、小規模事業者(常時使用する従業員数が20人以下、商業・サービス業は5人以下。ただし、宿泊業及び娯楽業は20人以下)で、市町村民税(特別区民税を含む)及び法人市民税を完納していることが必要です。

小口零細企業保証制度資金の資金使途や融資限度額等詳しくは次の通りです。

資金使途:運転資金及び設備資金
融資限度額:2,000万円
融資期間:運転資金7年以内(据置期間6カ月以内)、設備資金7年以内(1年以内)
融資利率:1年以内1.5%、1年超~3年以内1.9%、3年超~5年以内2.1%、5年超~7年以内2.4%
利子補給率:1.2%

1.2%の利子補給がありますから、金融機関からの借入時は2%程度の借入利率となりますが、かなりの低金利で資金調達することができます。

中小企業が金融機関から融資を受けると、大手企業とは違いやや高金利となりますし、信用保証協会の利用を求められると、保証料の負担が結構大きいものです。そこで、市区町村がそれらの一部を負担することで、地元中小企業を支援するのです。

申込みから融資実行までの流れ

申込から融資実行までは次の通りです。

※市川市HPより

1中小企業は、取扱い金融機関に市川市制度融資の申し込みをします。
2申し込みを受けた金融機関は、市川市に申請書類を提出します。
3市川市は申請要件を確認した後、千葉県信用保証協会に保証依頼を行います。
4千葉県信用保証協会は保証審査を行い、保証審査の結果を市川市と取扱い金融機関に回答します。保証が決定されれば保証書が金融機関に交付されます。
5市川市は千葉県信用保証協会の回答(保証承諾)に基づいて、融資決定通知書を中小企業に送付します。
6取扱金融機関は、市の融資決定を受けた申し込み案件に対し、融資を実行します。
7市川市は、返済状況等の利子補給の要件を確認し、支払利子の一部を利子補給金として年2回交付します。

必要書類

全ての制度で必要な書類としては、市川市や千葉県信用保証協会が指定する申請書や申込書以外ですと次の通りです。

・代表者個人の市(県)民税納税証明書
・法人市民税納税証明書
・履歴事項全部証明書(商業登記簿謄本)の写し/会社定款の写し
・印鑑証明書の写し
・確定申告書(決算書)の写し(直近決算期を含む2期分)

それ以外は申し込む融資の内容によります。しかし、決算期から6ヶ月以上経過の場合は、試算表(または月別売上表)が必要となりますから、早めに準備をしましょう。

さらに詳しい内容については市川市HP「市川市中小企業融資制度」のページを参照してください。

なお当社では、市川市中小企業融資制度について詳しく知りたい市川市内の中小企業者様からのご相談を受け付けております。