資金繰り

在庫を持つコスト

業績が悪化してくる企業の多くは、売れ残ったあるいは仕入過剰による在庫が膨らむ傾向にあります(粉飾による場合もあります)。

在庫は少ないと販売機会を逃すことになりますが、逆に在庫が多すぎても問題です。なぜなら、在庫が過剰な水準になると、次のような資金及び収益の両面で問題があるからです。

過剰な在庫を抱えるにはそれだけ多額の資金が必要となりますし、資金が固定化されることにもなります。そうすると当然ながら資金繰りが苦しくなるので金融機関等からの借入に頼らざるを得ません。

その結果、借入金の金利負担が増大し収益を悪化させます。また、過剰な在庫が流行遅れや陳腐化によって資産価値を失えば、安売りか廃棄処分しなければならず、やはり収益を悪化させます。

このように、過剰な在庫を保有することは、資金繰りと収益悪化をもたらすのです。

仮に年商12億円(月商1億円)の企業があるとします。月商分の在庫を持っていれば営業面では十分なのに2か月分まで膨れ上がった場合、それに対応する資金を金融機関からの融資で調達していれば、1億円分余計な借入金利息(2%なら200万円)を支払うことになります。

それだけではありません。在庫を保管する倉庫代、管理するための人件費や外部委託料等が少なくとも発生するでしょう。保管倉庫を自社で保有していたとしてもやはり人件費が増えますし、固定資産税、火災保険等はかかります。

だから、在庫が過剰な水準にならないよう管理しなければならないのです。

しかしだからといって、多く在庫を持つことがすべて悪いとは限りません。

衣料品なら夏や冬に販売するために多く在庫を持つでしょう。季節商品を取り扱っているなら、一時的に在庫が増えることは当然の事業活動でありまったく問題ありません。

それ以外にも、今後、原材料の値上がりが続く、あるいは品不足が予測されるような場合も、早めに在庫を確保して今後の収益機会を逃さないというのも間違いではありません。

一時的に在庫水準が大きいからと、金融機関からマイナスに評価されないよう事業内容を説明し理解してもらうことが必要です。それに、原材料の値上げや品不足を見越して多めに在庫を保有するというのなら、金融機関が資金面で支援してくれる可能性も出てくるでしょう。

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