銀行融資

与信

2019-01-31

与信とは、信用を供与することをいいます。

金融機関では企業を審査して、十分に信用できると判断してから融資実行、融資枠等を設定することになります。

与信という言葉は、金融機関では融資の意味合いで使うことがよくあります。「A社の与信残は1億円」と言えば、「A社の融資残は1億円」という意味になります。

金融機関にはいろいろな企業が融資を申し込みます。

多くの企業はまじめに、正当な理由で金融機関に融資相談をします。しかし、自社の資金繰りのためとはいえ、決算書を改ざんしたり、資金使途を偽ったりして、金融機関を騙そうとする企業がいます。もっと悪質なものなら融資金を騙し取ろうとする目的の企業や反社会的勢力も存在します。

そんな中から信用を供与できる、供与できない企業を見極めて融資を行っているのです。

みなさんは初めて会った人から1千万円貸してと言われて、貸すことはできるでしょうか。おそらくできないと思います。

金融機関も一緒です。それに、顧客から預かっている預金ですから、確実に返済してくれる先に融資をしなければなりません。

だから、初めて会った企業がいきなり融資をしてください、と言ってくれば警戒しますし、「まずは預金取引からお付き合いをさせて欲しい」等と言って断ることが多いでしょう。断らないにしても、まずは信用保証協会の保証を求めるはずです。

預金取引や保証協会付き融資を通して、徐々に企業を信用してくればプロパー融資も検討されるでしょう。信用保証協会の保証を必ず求めてくるということは、金融機関は信用をして融資ができない企業だと思っています。創業時なら仕方ありませんが、そうでもないのにいつまでも80%(一部の保証制度は100%)の保証がないと融資が受けられないということは、取引金融機関からの信用が低いといえます。

それは企業に問題があるのか、それとも金融機関が企業をしっかり理解できていないのか、あるいはどちらにも問題があるのかもしれませんが、企業が金融機関に信用してもらえるようお付き合いができていないともいえます。

経営で良い結果を出すことも必要ですが、経営者として真面目であり、約束を守る、従業員、取引先、地域からも信頼される人であるかも意外と大切なところです。

自社の経営が良くても悪くても経営状況を報告する、逆に経営の調子が悪く約定通りの返済が難しいといった内容を、事前に金融機関に報告する、こういう行動は非常に必要です。

だけどそのようなことができない中小企業は本当に多いです。

メイン行が融資先企業の経営に問題があっても支援しようと考えるのは、やはり経営者を信用できるかどうか、そこが最後は一番大事になってきます。

経営者である皆さんが誰かにお金を貸すとき、どういう人なら信用して貸し出しをするだろうかを考えて金融機関と付き合うといいでしょう。

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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