銀行融資

都合悪いことは先に言っておく

2019-07-17

融資を申し込みたい場合、金融機関からは決算書の提出を求められます。

決算書は過去の数字をまとめたものであり、現在の業況を反映しているものではありませんが、法人融資を推進する際の重要な材料となります。

決算書の多くは何らかの粉飾がなされていることが多いので、金融機関の行職員はどこか粉飾しているところはないかと疑って見ます。粉飾がないにしても、じっくり決算書を確認していると疑問点が出てくるものです。

例えば、
・繰延資産が多額に計上されている、経費を資産計上して利益を出しているのでは?

・売上は横ばいなのに商品の期末残高が増加している。不良在庫だろうか、それとも今後の売上になるものだろうか?

金融機関の行職員は決算書の見方を学んではいますが、内容については経営者に確認しなければ分かりません。

決算書の読み方が分からない経営者もいらっしゃるかもしれません。質問を受けてもすぐに答えられないかもしれませんが、それなら経理を担当している部下や顧問税理士に確認してすぐに回答しましょう。確認したらできれば経営者自身が回答してください。

決算書が出来上がったら、経営者自身がチェックをして分からないところは予め確認するといいでしょう。

一番まずいのは粉飾をしているために答えられないことです。バレたらまずいということで、あいまいな回答をしたり、無視したり、こういうのはよくありません。

そもそも粉飾なんてしないことです。そんなことはせず、正直な数字で決算書を作成し、今後をどうするかに重点を置いた銀行取引をするべきでしょう。でもやってしまった後で、金融機関からそこを突かれてしまい困っているが、うまい言い訳ができないのなら正直に回答することです。

それと、取引の無い金融機関の行職員が訪問してきて、「融資でお付き合いしたいと思うので、決算書見せてください」と言ってくることがありませんか。

そういうときすぐ見せたらだめですよ。すぐにではなく3回ぐらい訪問してくれたら渡すようにしましょう。1回であきらめるようなら、あまり本気でないと思いますから。

また、最初に「うちの決算書、はっきり言って数字悪いですよ」と言っておきましょう。それでも訪問してくれるなら、決算書だけですべてを判断しないでくれる可能性があると思います。

顧問先が「直近の決算書は数字がよくない。恥ずかしいから渡したくない」と言い続けていました。H銀行はすぐに来なくなりましたけど、Y信用金庫は「決算書だけで判断しませんよ」との回答でした。実際に数百万円ですがプロパー融資で出すとの回答がありました

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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