売上債権の管理強化を

中国のウイルス問題、国内では百貨店の倒産や消費税率引上げ、オリンピックがプラスの要因として考えられてもあまりいい話は聞かないし、全体的にはマイナスの傾向にあるでしょう。

各企業は売上増加どころか維持すら難しいうえに、売上債権の回収が困難になる場面に出くわすケースが増えるかもしれません。

販売先が多く売掛金額も少額に分散されていれば、大きな回収不能に出くわすリスクは少ないですから、なるべく多くの販売先に少額で取引した方が良いといえます。

しかし、それができる企業や業種もあるでしょうけど、実際にはそんなこと難しいですね。どうしたって大口の取引先の数社に売上を依存することになるでしょう。

でも何も対処しないわけにもいきません。

まずは販売先に注意してみましょう。
・同業者間で悪いうわさが出ている
・社長が不在がち、明らかに疲れた顔をしている、身なりにも気をつかっていない
・経理部長が突然の退職
・従業員が経営者の悪口や不満を口にするようになった
・社内が汚れている、整理整頓ができていない
・代表者や株主が頻繁に入れ替わる
・取引条件の見直しを求められた
・売上債権の入金が遅れるようになった
などいろいろあります。

日々の取引の中で、これらに該当することがないかチェックしましょう。経営者は、営業担当者から取引先の雰囲気や変化に関して、経理からは入金状況について報告をもらってください。

もし該当することがある場合は、信用調査会社に依頼するなどもう少し詳しく調査するようにします。そして、与信枠を縮小するのか、取引条件を見直すよう求めるのか社内で協議し、リスクを極力減らすように努めます。

売上債権の管理は景気に関係なくしっかり行う必要がありますが、ウイルス問題や消費税率引上げ等により今後の倒産増が予想されるなら、厳格に管理する必要があります。

売上債権を保証するサービスを取り扱っている企業もあります。もちろん保証料は発生してしまいますが、取引先によってはリスクが高いのでしたら入金が0円になるよりかはいいでしょう。

「あそことは長い付き合いだから」「以前世話になったから」と、信用不安があっても取引するようなことは避けてください。まずは自社を守ることが優先です。

売上は計上できたのに入金がなかったら、それまでの努力は水の泡です。貸倒損失は最悪の経費です。経営者は幹部と協議して慎重に対処する必要があります。売上が計上した終わりではありません。しっかり入金されるまで管理しなければならないのです。

銀行や税理士事務所等で勤務した経験を活かし、経営者の右腕・参謀として資金繰りや経営改善、銀行取引についてご支援します。相談できるコンサルタントや専門家がいなければいつでも連絡してください。

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