売掛金の管理強化と早期対応を

今日訪問した顧問先企業様は、私が独立する前からお付き合いのある会社さんです。

大手企業の広告サイトの制作がメインであるため、当然、取引先も優良企業ばかりで、これまで売掛金が回収できなかったことは一度もありませんでした。

しかし、あるサービスを提供し始めて取引先、売上・利益とも、劇的に増えたのですが、その一方で、なかなか支払ってくれない取引先も出てきました。

売上先が法人の場合、直ちに支払ってくれるということは珍しく、月末締めの翌月末に支払ってくれるといった取引条件があるでしょう。そのため、売上代金の回収リスクがあります。

販売先への請求金額には、自社でかかった経費や利益が含まれていますから、売上代金を回収できないというのは、資金繰りにも大きな影響を及ぼします。

この顧問先の取引先が支払ってくれないのは数十万円ですが、金額によっては自社が倒産してしまう可能性もあります。

売掛金100万円が回収できなくなったら、その100万円を穴埋めするためにはそれだけ余計に利益を獲得しなければなりません。仮に売上高の5%が利益として残る企業でしたら、2,000万円もの追加の売上が必要だという事です。販売先の1社が支払ってくれなかった場合、それを補てんするには相当な売上高を確保しなければならないのです。

そう考えると、何らかの対策を取っておきたいところです。

理想的には先に支払ってもらうことですが、自社の立場や業界によってそれが可能であったり不可能であったりするでしょう。

まずは基本的ですが、請求書は忘れずすぐ渡すようにしましょう。意外と遅くなっていることがあります。そして、約束の日を過ぎた場合は、すぐ電話等で督促をするようにします。やはり「あそこは遅れるとすぐ連絡してきて、うるさいから早く支払わなきゃ」と思わせることです。

帝国データバンクや東京商工リサーチで信用情報を参考にする、販売先ごとに取引金額に制限を設ける、といった対応も考えられるでしょう。

さらに販売先が倒産した場合、予定していた入金がないため資金ショートすることも想定しておいて、経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)に加入しておくことも検討しましょう。

それ以外にも売掛金の回収を保証してくれるサービスを提供している企業もあります。当然、保証料は発生しますが、検討する価値はあると思います。

電話やメール等で再度請求しても対応してくれない場合、内容証明郵便を利用して督促することもあります。もちろん効果がある場合もありますが、お金を持っていなければ意味がないですし、郵送料が無駄になるケースもあります。

売掛金を回収するには、本当に余計な時間、資金、労力を要する事が多く、本業にも支障が出ることがあります。まずは、支払が遅れたらすぐに連絡をする、取引額に制限を設ける等して被害を小さくすることが大切でしょう。

3月2日のブログでも売掛金の管理について書きましたが、最近回収できないという悩みを聞くので再度書いてみました。みなさんも気を付けてください。

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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