経理業務

試算表は80%程度の完成でいい

2019-02-19

通常、決算書を作成するのは年1回だけです。法人税等の申告もありますのでどんなに経理がいい加減でずさんだったとしても、3月決算なら5月末までに申告して決算書は完成させなければなりません。

金融機関は決算書から融資先の業況を確認します。前期と比較して大きく変化している箇所があれば、その原因を確認してくるでしょう。

経理がずさんな企業からは決算書しか情報が得られないことになります。それでは一年経たないと次の情報は入手できません。金融機関としては、融資はしたけどその後どうなったのかが把握できず不安でしょう。

毎月は無理でも3ヶ月に1回でいいから、試算表が手に入るとその内容がどうであれ、とりあえず業績の管理はできている企業だなと見てもらえますが、そうでないと管理能力がない、その余裕もない企業という姿勢で見られてしまうのです。

だから資金繰り表も欲しいけど、せめて試算表だけは見せて欲しいのが金融機関の本音です。そうすれば新たな融資の提案がしやすいですし、業績が悪化しリスケジュールとなった場合でも試算表から現状を把握することができます。

試算表は「試算」とあるように、数字に若干の誤差があっても気にせず80%くらいの正確性で構わないと考えましょう。真面目な経営者は、「正確なものを作って提出しなければならない」、「後で違っていると金融機関に責められるのでは」という考えが先行してしまうことで、完成が遅くなってしまうのはあまり良くありません。

もし売上や仕入れが今月、来月どちらに計上すべきなのか悩むことがあったら、とりあえず早めの今月で計上しておこうでかまいません。また、最終的に売上が確定してなくても、1000万なのか1100万なのかそれぐらいは気にしなくて構いません。

試算表はスピードが大切です。最新月の試算表80%程度の完成でもいいから、翌月の10日あたりには提出できるのが理想的でしょう。そして後で修正すればいいのです。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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