社会保険料の未納を融資で解消したい

社会保険の加入が強化された影響でしょうか、「社会保険料の未納がある。今は分割で納付しているのだけど、それが結構きつくて。だからどこかの銀行から融資を受けて一括納付をしたいのですが」という相談を時々いただきます。しかもそういうご相談の場合、未納額は結構な額になっていることがほとんど。

タイトルに書いた通り「社会保険料の未納を融資で解消したい」、経営者のそういうお考えというか気持ちは非常に理解できます。しかし、金融機関がそのような資金使途で融資することはありません。

社会保険料は税金と一緒で、日本で経営する企業の義務ともいえます。そんな義務を果たしていない企業に融資で支援することは不適切だということです。

それに社会保険料を納付できないということは、それだけ資金繰りが苦しい企業ということです。仮にその企業に融資をして未納を解消できたとしても、今度は返済が滞る可能性が極めて高いといえるでしょう。融資した途端、延滞が発生しそうではやはり融資は困難なのです。

口座の残高が足りず引き落としができなくて、納付書が送られてきて支払うということはあるでしょう。すぐに未納が解消されているのなら大きな問題にはなりません。

「社会保険料が未納になりそうだ」そう感じたらすぐに新規融資あるいはリスケジュールに動きましょう。未納が発生してしまったという段階でもまだチャンスはあります。しかし、もう「未納額がかなりある」「解消するのは何年後になるか分からない」では事業継続は難しいでしょう。

「少ないながらも利益が出ている」あるいは「これから利益計上が確実」というのなら、リスケジュールをしながら、未納を少しずつ解消していくことはできるでしょうし、金融機関も支援してくれる可能性は高いです。

いつも言っていることですが、対応が遅れるとそれだけ対応策は減っていきますし、事業継続の可能性も低くなっていきます。

でも、社会保険料が未納という企業から相談を受けると、ほとんどがとんでもない金額になっているんですよね。それで、経営者さんからは「一気に解消できる裏技ないですか?」と聞かれるのですが、私が知っている範囲ではありません。

ファクタリングやノンバンクを利用することで資金調達できたとしても、金利や手数料が高いですし、その後の資金繰りにも悪影響が出るでしょうから注意してください。

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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