資金繰り

避けた方がいい親族・知人からの資金調達

2019-03-26

企業が資金調達する先というのは、直接金融(出資、社債)を除けば、まず思い浮かぶのが民間金融機関(銀行など。以下、金融機関)、それ以外には政府系金融機関(日本政策金融公庫など)、ノンバンク、ファクタリング会社、親族・知人となるでしょう。

まず金融機関に相談しますが、一番難易度の高いプロパー融資での調達を目指し、それが無理であれば保証協会付き融資や政府系金融機関に申し込む流れになると思います。

そこまでで何とか資金調達ができればいいのですが、そうはいかないこともあります。そうなると、ノンバンクの利用が考えられます。資金調達の審査は金融機関よりもやさしくなるものの、金利は跳ね上げることになります。

したがって、ノンバンクを利用する前に(金融機関からはしばらく融資が受けられないなら)返済額を軽減する交渉をして資金の流出を抑えるようにしましょう。

それでも一時的な資金ショートが発生する場合は、ノンバンクは利用を検討してもいいでしょう。しかし、ノンバンクでも不動産担保があれば高額な融資が受けられますが、無担保だと数百万円程度が限度となることが多いです。

金融機関そしてノンバンクからの資金調達が無理だった、または目一杯借りたがまだ資金が足りないといった場合、ファクタリングや親族・知人からの資金調達となってきます。

ファクタリングでも3社間ファクタリングなら手数料も低いのですが、2社間ファクタリングはファクタリング会社のリスクが高いこともあり、手数料は非常に高いです。1か月先に入金される売上債権の買い取りで10%程度手数料が取られます。年間にしたら120%ですから原則手を出すべきではありません。ファクタリングについて詳しくは当社HP「ファクタリング」を参照してください。

最後に、親族・知人から資金調達ですが、これも2社間ファクタリング同様、依頼するべきではありません。利用を最も避けるべきかもしれません。

今までの経験を申し上げると、金融機関、ノンバンクどこからも相手にされなくなってしまい、返済や税金・社会保険料も滞納している、そんな状況の企業経営者が目先の資金繰りを何とかしようとして、親族・知人に「絶対に迷惑をかけないから」と嘘をついて借りることがほとんどです。

「大手企業から3か月後に入金があるのだけど、仕入れ資金を今月末までに支払わなければならないから貸してほしい。返済は3か月後の入金でします」なんて説明をして親族・知人から借りる人は見たことがありません。

金融機関、ノンバンク、ファクタリング会社等は、企業の返済能力等を審査しています。万が一回収できないリスクも考えています。しかし、親族・知人はプロではありませんし、利息や手数料で稼ごうともしていません。助けてあげたいという気持ちだけでお金を出すのです。

明確な返済原資を提示もできずに親族・知人から借りようと考え始めたら、厳しい言い方になりますが、廃業も視野に入れたほうがいいでしょう。返済できずに迷惑をかければ、今後の人間関係にも影響を与えますから。

逆に私たちが「貸してほしい」と頼まれたら、「相当厳しい状況にあるのだろう。返してくれるかは期待しない方がいい」と考えて判断するべきです。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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