社員が「うちの会社って危ない?」と思う前に

昨日スマホをいじっていたらこんな記事を見つけました。

日刊ゲンダイ 社長が「出前で昼」も危険 会社倒産の予兆はこんなにある

それによると、倒産会社によくあるケースとして、「社長をはじめ役員陣が早朝から会議室に閉じこもり始めた」、「社長が昼食に出前を取るようになった」と書かれていました。財務面の兆候としては、売上の減少、人件費の上昇、有利子負債が多い等が危険と書かれていました。

会議室に閉じこもり始めたというのは分かりますが、出前を取るようになったというのは、私の経験上はちょっと違うような気がしますけど。

会社が調子悪くなるとやることは経費の削減です。売上の獲得に直接関係ない(ないと思われる)保険料や広告宣伝費等の削減、さらに毎月の給与はそのままでも賞与や福利厚生費も削減されるでしょう。これはどこの会社でも起こりうることです。

さらに進んでくると金融機関にリスケジュールを要請します。それで資金繰りが何とかなればいいのですが、そうならない場合は、仕入先や外注先への支払いも遅れ気味になります。社長は金融機関に呼ばれたり、高金利の金融会社からの資金調達に動いたりして外出気味になります。そうなってくると「うちの会社、危ないのかな?」という状況でしょう。

売上が思うように伸びない(むしろ減少している)、取引先から支払いの催促をする連絡が頻繁にあるようなら、かなり危険な状態です。

その頃になると、資金繰りが続かないことを経理社員は理解し退職するようになります。利益が少ないのに借入金、買掛金、未払金が異常に多いのが見えていますし、どんなに頑張っても返済や支払いに回されるだけで、自分たちの給与が増えないことが分かっているからです。

それに、社長から少しでもいい数字を金融機関に見せたいから粉飾処理を指示されます。金融機関に試算表を提出するたびに粉飾をさせられることもあるでしょう。それに決算書作成時には社長と税理士の間で板挟みになることも増えるかもしれません。それでは経理の仕事をしている社員が退職するのも理解ができます。

経理を担当している社員の退職が続きでもすれば、残った社員が退職理由を聞いていないとしても、「うちの会社は危ないのだろうか?」と気が付くはずです。そうなれば社員の退職や士気の低下を招きますし、取引先からの協力が得られない等の問題点も増えていき、金融機関が支援姿勢を表明しても経営改善が困難になるリスクが高くなります。

経営者なら自社の経営が危なくなりつつあると誰よりも早く気がつくはずです。「粉飾決算に手を出さなければならない」、「取引先への支払い遅延が発生する可能性が高い」のはかなり危険な状態だと認識してください。

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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