9月は融資が受けやすい月だけど

8月はオリンピックで祝日が変更された影響もあり、夏季休暇が例年より長かった顧問先が多かったです。そんなこともあったからか8月もあっという間過ぎ、残りは1週間になってしまいました。

8月は営業日数が少なかったことで、9月の入金が少ないため資金繰りが不安定な企業は、9月に資金調達をしたいかと思います。

9月は銀行の中間決算に当たりますから、少しでも残高を増やそうと前向きになりやすい月だといえます。それ以外なら銀行の決算月にあたる3月もそうです。

そしてもう一つ12月です。12月は多くの企業で資金需要が発生します。仕入代金や賞与の支払いなどです。金融機関はそんな取引先企業の資金需要を支えるため、他の月よりも甘くなる傾向にあります。それは信用保証協会や政府系金融機関もそうです。

12月に前向きなのはもう一つ理由があります。

仮に12月29日や30日あたりに融資が実行されたとします。

その頃には年内の業務が終了していれば、翌年の営業日まで融資された資金は残ったままになります。短期間ではありますが、自行庫の貸出金に加え預金の平均残高を少しでも多くしたい金融機関は、3月や9月と同様に12月も前向きになりやすいのです。

■業績悪化の早期解消が望めないなら難しい

しかし、すべての企業がそれらの月なら融資を受けられるわけではありません。当たり前ですね。

業績悪化が続いており、しかも改善の見通しが立たないような企業であれば、融資を受けることは難しいでしょう。赤字が続いている、債務超過の企業で早期解消が見込めないなら、(絶対とは言えないけど)ほぼ不可能です。

■担当者に状況を聞いてみる

それと取引金融機関の担当者と定期的に接触があるのなら、営業目標について聞いてみましょう。詳しくは教えてくれなくても、大変そうな表情で「今月は困っています」等と話してくれると思います。常に成績のいい支店で目標達成ができるようであれば、リスクを冒してまで融資をしようとはしないでしょう。しかし、忙しければ無理でしょうが、目標未達で苦戦しているのであれば、やや難しい案件でも取り組んでくれる可能性があるかもしれません。

■少なくとも1カ月前から準備

だからといって、「9月に入ってから金融機関に相談すればいいや」との考えは要注意です。確かにそれでも間に合う中小企業は少なくないでしょうが、自社は金融機関から良い評価を受けていない、徐々に融資が厳しくなっていると感じているのであれば、8月からの準備が欠かせません。

信用保証協会の保証が必要であれば、それだけ審査に日数を要します。業績が好調ならスムーズに審査は進みますが、そうでないなら金融機関・信用保証協会で時間がかかると見ておきましょう。

こちらからお願いする立場であるのなら、直近の試算表を用意するのはもちろん、資金繰り表の作成も必須です。そのためにも、融資希望日の少なくとも1か月、あるいはそれ以上前から準備して下さい。

理想的には、数カ月前から担当者に資金繰り表を提出し、「9月に融資が必要になりそうです」と伝えることができる経理体制にしましょう。先を見通せる企業を金融機関は評価します。

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