中小企業経営

生産性向上・人材投資事例集

2018-03-12

このブログでも時々書いていますが、多くの企業で人手不足感が強まっています。日本では少子高齢化がこれからも続き、この人手不足はそう簡単に解消されるものではないでしょう。

人手不足の中で今後も成長していくためには、1人当たりの労働生産性を向上させることが重要となってきます。

中小企業経営者の中には、「うちも社員一人一人の生産性を向上させたい。しかし、どうしたらいいのか分からない。参考になる他社の良い事例があったら教えて欲しい」と思っている方もいるでしょう。

本来は自社内で試行錯誤しながら見つけていくものでしょうが、やっぱり他社の参考になるもので、自社ですぐにできそうなものがあったら導入したいですよね。

そんな中小企業経営者さんのために、関東財務局は平成29年8月から593社(団体)に対して、生産性向上、人材投資に係る取り組みについてヒアリングし、他社にも参考になると思われる28の取組を事例集としてまとめ平成30年2月21日に公表しました。

※画像をクリックすると事例集のページに進みます。

事例集は次の3つで構成されています

1効率性向上に資する取組事例(コスト削減)
2付加価値向上に資する取組事例(売上向上)
3人材の確保に資する取組事例(人材確保)

 

各紹介企業(団体)の取組内容、効果、成功のポイントが書かれています。

例えば、1ページ目にある株式会社一の湯は宿泊業(旅館)で従業員数は114名です。

経営が苦しく借入金もあるため、圧倒的な人件費を抑えるマネジメントが必要でした。

人時生産性[(売上高-仕入高)/労働時間数]の改善を目標に掲げ、各部屋での食事や布団敷サービス、冷蔵庫での飲み物販売等を廃止、下足番をなくす等の取組を実施しました。

その結果、当初の人時生産性は1,400円でしたが、5,000円程度まで改善され、さらにやめる仕事の発見等で捻出された時間を接客サービスに活用することで、客室稼働率は80%以上と高い水準を維持できるまでになりました。

このような改善を実行するには、業界の固定観念等を打破することが重要です。この企業でも従業員からの抵抗も多かったようですが、経営者が強いメッセージを発信することで理解を獲得していったとのことです。

もう一つ、有限会社原田左官工業所では、職人の高齢化が進み、若手職人の早期育成と人材の定着が課題でした。

こういう業界だと若手が一人前になる前に退職してしまう事が多いと思います。この企業でも離職率が40%でした。

そこで熟練職人の技をDVDで収録し、それを用いて動きを真似ることを反復練習することで短期間に業務を習得することが可能になりました。これまで10年以上かかっていたものが4年程度で一人前の職人になることができ、離職率も5%に減少し定着率も向上することができています。

このような事例が載っています。

付加価値向上に資する取組事例ではITの活用、人材の確保に資する取組事例では柔軟な働き方・勤務環境整備の事例が多いようです。

事例集はこちらで読むことができますので参考になさってみてください。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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