金融機関とお付き合いをしていると、いろいろなものをセールスされることがあります。クレジットカード、保険、投資信託等です。
融資は利息収入が得られますが、完済までに回収不能になるリスクがあります。しかし、保険等は販売手数料が得られ、融資のような後々のリスクもないことから力を入れています。
また、信用金庫や信用組合だと、定期積金を求められることも多いですね。それはいざという時の保全等の目的があります。最近はあえて集金する事で面談率をアップする狙いもあります。
融資とは切り離して考えましょう
当社顧問先でもいろいろお願いされることが多いようで、特に信用金庫・信用組合は熱心です。
あるお客様はとてもまじめな方で、資金繰りで悩んでいる時に融資をしてくれた金融機関から保険のセールスを受けたので、「お世話になったからお付き合いをしなければいけないかな」と考えてしまっていました。
そして、定期的に訪問してくるたびに保険の提案を受けるので、徐々に会うのが苦痛になってきたというのです。
このようなセールスへの対応は、融資とは切り離して考え判断するようにしてください。
そして、「自社や自分に必要か」「関心があるか」でまず判断し、どちらもないけど何か協力したいという事であれば、「損をしないか」という基準でお付き合いしましょう。
リスクある金融商品をセールスされても、それを承知で購入するのならもちろんかまいません。しかし、そうでないのならリスクあるものだけは手を出さないようにしてください。
金融機関は皆さんの会社から利息を受け取っているのです。それに企業と金融機関の立場は同等です。できる範囲でかまわないのです。
確かに頼まれて協力するのは、担当者からは受けがいいです。ただ、次の融資申し込みの際に多少積極的に動く程度の事です。融資が出ないものは出ないですし、担当者が異動してしまえばそれまでです。
無理にお付き合いする必要はないし、断ったからといって、それが原因で融資が出なくなることはありません。もしそんなケースがあったらぜひ教えてください。
わからないものに手を出さない
金融機関には昔と違い多くの金融商品があります。その中にはリスクある商品もたくさんあります。いまだに金融機関が扱っているものだから、「リスクがない」、あるいは「リスクがあったとしても、金融機関がすすめるのだから大丈夫だろう」と思っている人がいますけど危険です。
自分自身で商品内容を読んでみて、理解できないのなら手を出すべきではありません。