資金繰り 銀行融資

売上債権の入金が遅れそう

2020-07-29

昨日のブログでも少し触れましたが、多くの企業で業績悪化していますから、売上債権の回収リスクは上昇し連鎖倒産の危険があります。

売上先からの入金が遅れることで、自社の資金繰りが狂うことがあるかもしれません。

財務内容の良好な企業は、予定していた入金が遅れても直ちに影響は出ないかもしれませんが、そう多くはないと思います。

何とかしようと試みるものの思うようにいかず、もうどうしようもできなくなって取引金融機関に駆け込む、こういう相談は嫌がられます。

なぜなら、すぐに資金を必要としているため審査日数が短いですし、入金が遅れているということは、そのまま貸し倒れに陥る可能性がありますから、慎重になる案件なのです。

最後に相談しようと考える気持ちは理解できますが、発生したと同時に伝えて、審査時間を与えるようにしましょう。

金融機関は、「融資に応じないと今後どうなるのか」「応じることで資金繰りは安定していくのか」は非常に気になるところです。だからこそ早めに相談し、それを説明する資料を作成するのです。

また、入金が遅れている売上債権が結局回収できず貸倒損失が発生した場合、決算内容は大きく悪化しますし、販売先が減るわけですから売上も今後減少することになります。

貸倒損失で貸借対照表が債務超過に転落するとやはり審査に影響が出ます。過去の結果には目をつむったとしても 倒産した売上先への依存度が高ければ、短期間で利益を出す体質にはならないと考えるのが普通でしょう。

したがって、金融機関からは今後の見通しについて説明を求められますから、現在は資金繰りが苦しいし債務超過に陥るとしても、今後の業績は回復していくことが説明できるようにしてください。

もし金融機関からは前向きな支援が受けられなかったが、少額の売上債権で、かつ翌月あたりには入金がほぼ確実というのなら、ノンバンク等を利用することも検討していいでしょう。

しかし、年間の売上金額がそう大きくない先ならいいのですが、かなり依存している先であった場合、事業継続はかなり難しいケースが多いでしょうし、金融機関も消極的姿勢になると思います。とりあえずリスケジュール程度の支援は受けられるでしょうが。

リーマン・ショックや東日本大震災でも、メインの売上先からの回収が困難となった企業から相談を受けたことがありましたが、みなさん売上の60%以上を依存していたため、どうしようもできませんでした。

企業規模や業種によっては容易にはいかないでしょうが、やはり売上を1社に大きく依存する経営は高いリスクが伴いますから、ぜひ注意してください。

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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