銀行融資

融資が出ない理由は必ず確認

2018-08-02

融資が否決されたら理由の確認を

 金融機関に融資の相談をしたが、担当者から「十分に検討しましたが、残念ながら今回はご融資できない結果になりました」と言われることがあります。

担当者(あるいは支店)としては本当に実行したい融資だけど、様々な理由からできないケースはあります。

ダメでしたと言われて、落ち込んで帰ってくる経営者がなぜか本当に多いですね。気が短い経営者だと、「もうあんな銀行とは付き合わない」と怒って帰ってきます。

融資が実行されなかったら理由を必ず聞いてください。「総合的な判断です」と言ってきたら、具体的に教えてもらいましょう。

赤字決算や債務超過、これまでの借入金残高が多いため返済能力に問題がある等、いろいろあると思います。言われたことを忘れないようその場でメモしておきましょう。

理由を聞いてもすぐに対応できるものと、そうでないものがあります。直ちに改善できる問題点なら対応し、再度相談に行くことができるでしょう。しかし、そうでないケースが圧倒的に多いと思います。理由を聞いてすぐに融資は出してもらえそうにないことが明らかになったら、他行に相談するなど別の対応を考えましょう。それも期待できそうにないなら、資金繰り改善のために返済条件変更の交渉に入っていきます。

このように、金融機関の自社に対するスタンスを確認するためにも、融資が否決された理由を確認してください。

本部の承認が下りなかった

それと融資ができなかった理由として、「本部が承認してくれない」あるいは「信用保証協会の承認が下りなかった」と言ってくることがあります。

もちろん本当にそういうケースはあります。しかし、皆さんの会社への融資に消極的な金融機関が断る理由として利用する事があるのです。支店内で否決している案件なので、本部や信用保証協会にも伝わっていません。

支店内で検討したけどダメだったと言うと、自分たちがその判断を下したことになってしまいます。これなら、「自分や支店としては御社に融資をしたかったけど、本部(あるいは信用保証協会)がダメと言っているので」と他人のせいにすることができますから。

担当者としては本当に融資をしたかったけど、本部が承認してくれないというケースはもちろんあります。しかし、支店が融資したいと判断した案件を本部が完全に否決するケースはそんなに多いものではありません。完全に否決するのは珍しく、減額や金利引上げ等の条件を出して承認することが多いと思います。

また、信用保証協会が保証を出してくれないという説明ですが、これも確かにそういうケースはあります。ただ、金融機関は保証が出れば80%(あるいは100%)保証が付きますから、通常は事前相談等をしているはずです。しかし、金融機関の対応に疑問があるのなら、金融機関から信用保証協会に連絡があったのか、そして保証が出ない理由を訪問して確認してみるのもいいでしょう。

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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