資金繰り

リスケジュールは恥ずかしくない

2019-02-05

どんな企業でも安定した経営が永遠に続くことはありません。売上が減少して経費削減を行わなければならないこともありますし、資産を売却して資金繰りに充てなければならないこともあるでしょう。しかし、それでも資金繰りが苦しく金融機関への返済額を見直したいという場合も出てくるかもしれません。

資金繰りの悪化から金融機関への返済が苦しくなってきても、もしかしたら融資をしてくれるかもしれないからと、無理をして返済を続けるのは避けたいところです。新規融資が出るかどうかを確認し、出ないならばリスケジュール(以下、リスケ)を考えた方がいいでしょう。

金融機関に評価されたいからと、ノンバンク等から資金調達して返済に充てる経営者がいますけど、高金利で借りて低金利の借入を返済することになり、より経営悪化を進めますから絶対にやめてください。

初めてリスケを考える経営者さんは、「リスケなんて相談するのはうちだけだろうか。金融機関から酷いことを言われたりしないだろうか」と不安になるかもしれません。

しかし、安心してください。

お知り合いの経営者さんも、自社の恥ずかしいことはいちいち言いませんから、みなさんの周りでもあまり聞かないかもしれません。しかし、返済が難しくなってリスケをしている企業は珍しくありません。

それに、みなさんが金融機関の担当者に「返済が苦しいのでリスケをさせてくれませんか」とお願いに行っても、金融機関からすると「またリスケの相談が来た」程度にしか思っていません。

「毎月の返済額はいくらを希望されますか」、「今の経営をどう立て直して、今後の返済を正常な状態にするのかが分かるよう、経営改善計画書を提出してください」等と言われます。それほど深刻な状況でなければ、金融機関が作ってくれることもあります。

初めてのリスケで金融機関から「何?リスケ? そんなもの認めるわけないだろ。」なんて言われることはまずありません(ただし、A銀行は除きます)。

資金ショートすることが分かったらすぐに「すみません。今後の返済が難しそうなので、相談させてください」と前もって伝えましょう。金融機関に連絡をしない企業はとても多いですが、今後も経営改善に協力してもらうわけですから、事前に相談するようにしてください。

金融機関としてはリスケを認めないことで資金ショートを起こし倒産されたら、融資した資金の回収に困ります。だから、まずはリスケに応じて経営改善をしてもらい、返済を正常な状態に戻す協力をするのです。

経営者は経営改善計画書を作成して、現状では毎月の返済額は〇〇万円が限度だが、経営改善の具体策を実行することで業績は回復し、返済額を増やしていけるという内容を金融機関に示します。

リスケをお願いするということは、売上が減少傾向にあり、赤字経営に陥り、返済能力が落ちていることが多いはずです。

リスケをしてもらうということで延命することはできるかもしれません。しかし、リスケを永遠にしてもらえるわけではありません。昔と違ってリスケをしてもらいやすいので、経営改善をサボる経営者は結構多いのです。「どうせまた〇〇銀行はリスケしてくれるだろう」と油断をして、厳しい態度を取られて焦って経営改善に取り組んでいる当社の顧問先もあります。みなさんはそうならないようにしてくださいね。

リスケは恥ずかしいことではありません。経営者の皆さんが無能だったというわけでは決してありません。誰でも経営判断を間違えることはあります。これまで繰り延べしてきた自社の経営問題を解決し再生する良い機会だと捉えましょう。

これまでの経営の何が悪かったのか見つめ直してみましょう。粉飾をしていなければ過去の決算書を見ればどこを境に悪化してきたかが分かります。そして、そこから問題点がいくつも出てくると思います。それがはっきりすれば具体的な改善策が決まり、今後の見通しも明確となってくるでしょう。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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