確かに黒字の方がいいけど

3月決算の企業はそろそろ決算書が完成し申告や納税を行う頃かと思います。売上が減少して赤字になってしまった企業が増加していることでしょう。

コロナの影響に関係なく、売上の減少によって赤字決算になってしまうことはあります。

赤字になれば、あるいは赤字が続けば金融機関から融資が受けられなくなってしまうかもと不安になり、何とかして黒字にできないかと経営者なら考えるものです。

もう3月決算の企業は無理ですが、今期予想を考えてみたところ赤字だった時、例えば保険の解約によって雑収入を計上、あるいは固定資産の売却によって利益が出るなら売却益を計上することによって何とか最終利益を黒字にさせた、そんな努力をされる企業もあります。

そんな努力を金融機関は評価してくれるのでしょうか。

 

■まずは営業利益

赤字よりも黒字の方がもちろんいいです。赤字になれば金融機関の融資姿勢が慎重になるのは事実です。

高額の設備を購入し、減価償却方法が定率法であるために減価償却費が多額に発生したなどの理由を除き、赤字はそれだけ資金を流出させ返済が苦しいことを意味します。したがって、雑収入や固定資産売却益によって利益を出すことに問題はないように見えます。

決算書の営業利益が▲10,000千円、保険の解約により雑収入が12,000千円あったとしましょう。経常利益は2,000千円のプラスです。ここでは税金を考えなければ最終利益もプラス2,000千円です。

しかし、この利益を金融機関は評価しません。

なぜなら、この収入は毎期発生するものではないからです。それに本業で稼いだものでもありません。この期だけの収入です。

金融機関は本業で稼いでいるかを見るのです。まずは営業利益です。ここがプラスなら本業で稼いでいるということですから。

さらに金融機関から融資を受けていれば利息支払いが発生します。これは営業利益の下にある営業外費用に計上されます。したがって、営業利益から利息支払いを行った後の経常利益がプラスならさらに評価は高いことになります。

営業利益が重要ではありますが、金融機関からの資金調達に大きく依存しているならば、利息支払い後の経常利益がプラスになる経営を目指しましょう。

■赤字からどうやって黒字にするのか

頑張って1年間経営したけど、赤字になることだってあります。金融機関は無理して黒字にした決算書よりも、過去を反省して今後どのように黒字化していくのか具体策が欲しいのです。以前の金融機関なら決算書がすべてでしたが、今の金融機関は融資先企業が今後どうしていくかに関心を持っています。

融資姿勢が厳しいものになっても、そこがしっかりしていれば、必要最低限の金融支援は行ってくれるはずです(A銀行みたいにそうでない金融機関もありますけど)。

■中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。詳しくは当社ホームページを参照してください。

無料・有料相談についてはこちらを参照してください。

経理部長代行 / 中小企業の銀行融資取引や経営改善を支援
認定経営革新等支援機関
有限会社エム・エヌ・コンサル
代表:瀬野 正博
〒101-0046 東京都千代田区神田多町2丁目11番地カツミビル601
HP:https://www.mn-con.jp/
TEL:047-379-9508
お問い合わせフォームもご利用ください。

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

プロフィール

関連記事