みずほスマートビジネスローン

みずほ銀行は、今年5月よりFinTechを活用した中小企業向けのレンディングサービス「みずほスマートビジネスローン」の取り扱いを開始すると16日発表しました。

申し込みから借り入れまでの手続きをインターネット上で済ませることができ、メガバンクで初めて人工知能(AI)を活用した中小企業向け融資となります。

借入期間は最長1年、融資額は最大で1千万円、金利は最高で14%、当面はみずほ銀行に口座がある企業が対象です。

かつて決算書を活用した財務分析で融資条件を決定したビジネスローンは、貸し倒れが相次ぎ多くの銀行が撤退しました。

しかし、この人工知能を活用した融資は、金融機関の口座履歴、会計ソフトや電子商取引のデータなどを収集し、企業の将来性を見極めて融資をします。預金の動きや平均残高、売掛先はどんな企業なのか、少数に限られているのかそれとも複数に分散されているのか、給料や仕入れなどの支払いが遅れずされているのかなど、様々なデータから融資条件を決定しています。

それに決算書や試算表、資金繰り表などの書類を準備しなくていいし、結果が分かるまでは通常の銀行融資よりも圧倒的に早いのが特徴でしょう。しかし、金利はこれまでの融資よりもかなり高めです。

すでに人工知能を活用し、インターネット上で手続きが完結する中小企業向け融資は存在します。例えば、ジャパンネット銀行が15年1月にヤフーへの出店業者向けに開始、オリックス系のアルトアは弥生会計のデータを活用して融資条件を提示します。また、弥生会計以外の会計ソフトデータを活用して融資をする銀行(福岡銀行とか)もあります。その他にも取り扱っている企業はあります。

融資額、期間、金利の条件はまだまだでしょう。特に金利はノンバンクと変わらないですし。ただ、これまでの実績から見て延滞率は低いですから、今後は利用しやすい金利に向かっていくでしょう。

みずほ銀行のような大銀行にとって、小規模企業への融資は手間はかかるけど融資額は小さいし得られる利息も少ない、だからどうしても年商10億円以上の企業に目を向けてしまいます。手間をかけずに効率よく中小企業に融資するには便利で都合がいいでしょう。

地域金融機関でも法人向け融資に人工知能は導入されていきますし、今回のみずほ銀行のような融資商品も出てきます。ただ、やはり中小企業はメガバンクではなく、地方銀行、信用金庫、信用組合を中心に取引して欲しいと思います。

徐々に融資現場に人工知能は浸透していくでしょうが、金融機関担当者と定期的に向かい合って自社の業況を説明・理解してもらい資金調達に成功していく、そんなお付き合いはこれからも必要です。

でも将来は、銀行員と会わないで融資申し込みから実行までされる融資が普通になっているかもしれませんね。

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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