中小企業経営

耳の痛い事を言う専門家を大切に

2018-08-03

誰でもそうだと思いますが、厳しいことを言ってくる人より優しい言葉をかけてくれる人に近づきたくなるものです。そして、選択肢がいくつかあったら楽な方を選びたくなります。

経営改善を支援しているコンサルタントや士業の中には、経営者に対して耳触りのいい話ばかりする人がいます。

例えば、経営悪化が深刻な経営者にやさしく近づき、「経営改善計画なんて社長さん作れないでしょ。私がすべて作ってあげますよ」、「社長はもう何もしなくていいです。経営のことは私にすべて任せてくれれば大丈夫です」と言ってくるコンサルタントは実際います。

資金繰り、銀行交渉、業績悪化で問題が山積みの時に、そんな事言われたらすべて任せたくなる経営者さんはいると思います。確かに、私も「銀行さんが納得してくれるよう、うまく計画書を作ってくれませんか」と言われたことが何度もあります。

当社は経営者さんと一緒に経営を良くしていく取り組み方をしています。業務の中では耳の痛いことを言わなければならないこともあるし、面倒なこともしてもらうケースもあります。すると、何でもやってくれる専門家よりも面倒だと感じる経営者さんは残念ながらいます。

しかし、本当にそれでいいのでしょうか。「コンサルタントや金融機関から厳しいことを言われたくない」、「もう面倒なことからはすべて逃げたい」、という経営者に従業員がこれからも付いてきてくれるでしょうか。従業員だけではありあせん、取引先や金融機関も支援しようなんて思わないでしょう。

たとえ、コンサルタントにすべて任せて再生することができたとしても、経営者自身が変わっていなかったら、いずれまた経営は元の経営状態に戻る可能性が高いです。自社の再生のためにも、すべてお任せの専門家に頼ってはいけないのです。

それと、経営者の意見に迎合してばかりのコンサルタントにも注意が必要です。

中小企業の経営者は、自分の意見に反対してくるより、支持してくれるコンサルタントが好きです。コンサルタントも経営者の意見に迎合した方が契約を続けてもらいやすくなります。私もそうすればもっと儲かると思ったことがありました。

でも、それって企業のためにはなりませんよね。

経営者自身の判断が間違っていたから経営が悪化したわけです。そのままの状態で今以上に頑張っても間違ったまま進んでいくだけです。だったら、社内やコンサルタント等の意見を参考にしながら、経営を見直していった方が効率よく改善が進みます。

中小企業だと社長である自分に意見を言う人が少ないかもしれません。だからこそ、耳の痛いことも素直に聞く姿勢を大切にして下さい。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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