文春オンライン『片山さつき事務所に新たな疑惑「公設秘書2000万円口利き」』の記事が報道されていました。
それによると、2014年、徳島のイチゴ業者が日本政策金融公庫に2000万円の融資を申し込んだ際、片山事務所に口利きを依頼、業者側は成功報酬として200万円を要求されていたという内容です。
この件に関して詳しく知りたい方は、文春オンラインを読んでください。
この口利き疑惑が本当なのかどうなのかは私にはわかりません。
しかし、政治家あるいは秘書が口利きをするのは、みなさんも聞いたことがあると思いますが、実際あることです。政治家は知らなくても秘書が隠れてやっていることもあります。
昨年のことですけど、政治家に口利きをしてもらい、通常では取り扱ってもらえない融資制度を使っての資金調達を、政府系金融機関からしてもらった企業に出会ったことがあります。
その社長が言っていましたけど、資金調達には成功したものの、職員たちからは明らかに不満そうで、敵に回してしまったとのことでした。
その企業は、政治家や秘書から成功報酬を求められなかったそうですが、通常は成功すると求められることもあります。
今回の疑惑では2000万の10%で200万円とのことですが、私もその程度だと聞きます。
ひどい政治家になると、成功報酬以外にその後もしばらく顧問報酬を毎月要求してくる元政治家を知っています。口利きを依頼した社長はとても後悔していました。
さらに権力者の紹介をビジネスにしている人がいます。一度会ったことありますけど、手付金で15万円、そして成功報酬は10%って言っていました。ちなみに、虎ノ門駅からちょっと行ったところの会社です。
確かにそういう方法で融資が成功する場合もありますけど、金融機関の窓口では良い評価は受けませんし、そもそも手数料が高すぎます。
そんな業者どもに頼まなきゃいけないというのは、業績の悪化している企業が多いでしょう。10%も手数料を取られているのでは、その後の資金繰りもより悪くなります。
銀行から借りた資金を自宅購入の頭金につぎ込んでしまった社長から相談を受けたことがありました。銀行からしばらく融資は無理だと言われて「△△党の××先生に相談してみようかな」なんて言っていましたけど、そういった政治家などの権力者に口利きを依頼しようとする経営者のほとんどは、経営に関して何かしら大きな問題を抱えています。
そういった経営を改めない限り、いつまでも政治家や仲介業者たちに高い報酬を支払い続ける羽目になります。それでは経営改善はできず、いずれは資金繰りが破綻することになるでしょう。
口利きなんてバカなことに頼らなくても済む経営を目指しましょう。