日本政策金融公庫(以下、公庫)といえば、創業融資や中小企業への融資に一生懸命対応してくれる政府系金融機関として、経営者なら知らない人はいないと思います。
たまに公庫は創業融資しかしてくれないと勘違いしている方がいますけど、業歴のある企業でも融資の申し込みはできます。「そんなの当たり前だろ」とおっしゃる方がいるでしょうけど、創業融資しかしてくれないと本当に思っていた人が何人かいたので。
公庫は2008年10月に国民生活金融公庫(国金)等が統合して設立されました。なぜか私の周りでは設立からしばらくの間、「審査が厳しい」または「職員の対応が気に食わない」と評判があまり良くありませんでした。おそらく経営状況の悪い顧問先が多かった時代だったから、融資を否決されて嫌な金融機関だと言っていただけかもしれませんけど。
最近お手伝いが始まった社長さんも同じ事をおっしゃっていました。やはり過去にあまり良い思い出がないので、リスケジュールの件で連絡するのが嫌だとの事でした。
「それは社長がしなければならないことなので」と説得して電話してもらいました。しかし、予想に反しとても対応が丁寧だったそうです。
私も数年前からそう感じます。
融資申し込みだけではありません。返済条件変更でも対応はとても丁寧です。
経営悪化した企業は取引金融機関に相談に行きますが、メイン行よりも明確に支援の姿勢を打ち出し行動に移してくれるのが公庫だったりします。その姿勢にメイン行が同調することを何度も経験しています。
過去に当社顧問先のような経験をされた経営者さん、安心してください。今はとても相談しやすい金融機関だと私は思います。
融資は民間金融機関だけでなく、公庫ともお付き合いしておくと、いざという時頼りになるでしょう。