断る案件ほど早く回答

金融機関で融資の仕事を経験した方なら、この「断る案件ほど早く回答しろ」と言われたはずです。

それは「断るような案件なんか審査してもしょうがないからさっさと回答して終わりにしろ」という意味ではありません。

回答が遅くなると顧客は不利な立場になるからです。断りの回答が後になればなるほど、資金調達の選択肢が限られてしまい、迷惑をかけることになります。

1か月後に資金繰りが厳しくなるからと、相談はしたけど結果が出るまで2週間かかっても融資が出ればいいけど、否決されたとしたらあと残り2週間しかありません。切羽詰まって別の金融機関に相談すれば、「どこかで融資が出なかったら困ったうちに来たのだろう」と疑われて、余計に融資が困難になる可能性は高くなります。

それに貸し渋りとの批判を受ける可能性もありますから、断る案件ほど早く回答しろと教わるのです。

でも融資をするしないどちらにしても、金融機関は融資の相談から実行までかなりかかる印象があると思います。確かにその通りで、特に相談してから承認が下りるまで数週間というイメージでしょう。支店長決算で実行できる案件ならいいけど、本部の承認が必要であるとか、信用保証協会の承認が必要となればさらに日数を要します。

審査が遅いイメージの金融機関ですが、「広島市信用組合は相談してから3日、飛騨信用組合は1日で回答する」と飛騨信用組合の理事長さんが言っていました。

企業も結果は早いほうが事業をするうえで便利ですし、金融機関も他行より早い回答をすれば融資獲得はしやすくなります。大手銀行よりも信用組合は金利面で不利かもしれませんが、それでも企業経営者としては回答が早いというのはメリットが大きいでしょう。

非常に難しい案件なら時間がかかるのも仕方がありませんけど、皆さんは取引金融機関から回答がもらえるまで普段どれぐらいかかりますか。

金利などの融資条件は大切ですが、回答のスピードもかなり大事だと思います。取引金融機関はどこも時間がかかるとご不満なら、お近くで早い対応をしている金融機関がないか探してみるといいでしょう。

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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