株式会社近代セールス社様から発行されている近代セールス2021年11月1日号に、執筆した記事が掲載されました。近代セールスは金融機関に勤める行職員向けの金融誌です。
私が担当したのは「特集 すぐ質問できる! 決算書の見方&課題発掘術 受取時に着目すべきポイントと基本分析」のうち、「損益計算書で注目すべき勘定科目の読み方&聞き方」です。
決算書を読むことが苦手だと感じる行職員さんはぜひご一読を
近代セールス社の担当者様によると、若手を中心に決算書を読むことができない行職員が増えているそうで、そんな方を対象にした特集です。自分もそうだと思われる方はぜひご購入ください。
でも私も銀行員の頃はそんなもんだったと思います。学生の時に日商簿記2級に合格していたので少しは理解できましたけど、でも自信があったかといえばそんなことはありません。若手行職員ならみんなそんなものでしょう。
私の周りにいた上司や先輩だって、基本的な解説本を見ながら決算書分析していました。常に勉強ということですね
というわけで、コロナの影響を受けた決算書を受け取る機会も多いでしょう。これまでとは違う動きがないか、おかしな点がないか、本誌を参考にして融資業務に活用してください。
詳しくは株式会社近代セールス社様の「近代セールス」のページを確認してください。
経営者のみなさん、金融機関に決算書を提出してますか
経営者のみなさん、決算書が完成したら取引金融機関に提出するでしょう。そんな時、担当者はどんな対応をしますか。
おそらく「黒字でよかったですね」あるいは「赤字でしたか。原因を教えてください」等と質問を受けるかもしれません。
決算書は役員・従業員が1年間頑張った結果です。ひょっとしたら大赤字で見せたくないかもしれません。それでも提出したのです。それなのに、最近は決算書を提出されてもその場で内容を確認せず鞄に入れる、結果について叱るような内容の発言をする、そういう行職員がいるようです。
内容を詳しく確認したいから「あとで確認しておきます」としまってしまうことは仕方がないことかもしれません。しかし、今日訪問した顧問先がそうだったのですが、「いったどうしたらこんな決算内容になるのですか」と強い口調で言われたとのこと。
コロナウイルスやその他の影響を受けたのは事実です。しかし、そこから死に物狂いで経営改善に力を入れ、先月から黒字経営への立て直しに成功しました。それなのに前期の決算書だけでそんなことを言われるのは残念です。「厳しい経営環境の中、1年間お疲れさまでした」程度のことは言って欲しいものです。
決算書を提出したとき、担当者の対応はいかがですか。そういう時に自社をどう思っているか姿勢にあらわれます。
その金融機関は決算書だけでしか顧問先を見ていませんが、他の金融機関は今の経営状況や今後の見通しなどにも関心を持って接してくれます。みなさんも後者のような金融機関を大切にしてください。