銀行融資

決算書を受け取った時、担当者の対応

2021-09-02

企業は少なくとも年に1回は決算書を作成し、法人税等の申告や納税をするわけですが、融資取引のある金融機関に提出することになります。

6月決算8月申告の企業なら、9月に入りましたから徐々に決算書の提出を求められるでしょう。

決算書は担当者の連絡があってから渡していますか、それとも連絡のある前にこちらから提出しているでしょうか。できれば申告が終わった時点で連絡を入れておくといいでしょう。

ところで決算書を手渡した時、担当者はどのような対応をしますか。それは担当者によってさまざまでしょうが、例えば次のようなケースが考えられるでしょう。

A「支店に戻ったら見ておきます」と言ってすぐに鞄に入れる。
B「拝見させていただきます。ああ、赤字でしたか。次は黒字になるといいですね」と話が簡単に終わる。
C「前期と比較してどうなのかな? すみませんが、前期も見せてもらえませんか(資料を持って来ている場合もあります)」と言って比較しながら、売上が増加した等の変化について理由を聞いてくる。

一番良くないのは「支店に戻ったら見ておきます」と言ってくるA担当者です。

経営者のみなさんは、良い決算内容なら自慢したくて見せたのでしょうし、悪い内容なら担当者がどのような反応を示すかに関心があったでしょう。それなのに見てもくれなきゃ、何にも言ってくれないのでは、「当社に関心がないのかな」となってしまいます。

Bもそうです。Aよりは決算書を見ただけマシですが、融資先で詳しい財務分析は無理でも、もう少しじっくり見て欲しいでしょう。

Cは内容をよく見ていますし、疑問点について質問をしています。自社に関心を持っているといえます。特に訪問しているなら時間をかけて分析することは不可能でも、大きく変化している勘定科目等、分かる範囲で確認する担当者は評価できます。さらに後でじっくりチェックするでしょうから、内容についてさらに確認の連絡があるかもしれません。

そういった決算書を提出したとき、担当者がどう対応するかでも自社への関心度を見て取ることができるのです。

決算内容に関心がないのは、
・忙しい
・どうせ後でよく確認するから
・セールス目的で訪問した
・どうせ融資は不可能なので見てもしょうがない
等が考えられるでしょう。担当者自身の営業目標からの目線でしか見ていないことも多いのです。

しかし、決算書をじっくりと確認する担当者は、自社の支援にも強い関心を持っていると考えていいかと思います。みなさんのメインバンク担当者はそんな方でしょうか。

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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