経理業務

決算書の数字合ってますか?

2018-11-29

先月から経営改善のコンサルティングでお手伝いさせていただいているある会社さんは、経理部長さんが経理や税務の経験が非常に豊富なため、経費削減の一つとして税理士報酬まで削減し、決算書だけでなく法人税等の申告も自社で行っています。前の職場でも申告書を作っていたそうです。

そのような能力のある方を雇用している中小企業というのは、かなり少ないかもしれません。

決算書までは何とかできたとしても、税務の申告に関しては知識も経験もなく、ほとんどの中小企業が税理士に依頼することになるでしょう。

申告どころか決算書を社内で完成させるのも難しく、会計ソフトを使っての入力作業も税理士や記帳代行会社等の外部にお願いしている企業も多いと思います。

その場合ですが、専門家が処理してくれているからと、経営者が全く関与しないというのは問題です。経営相談で決算書を拝見すると意外と間違っているのも見かけるのです。

通帳コピー、請求書、領収書などを全て渡して入力してもらうわけですが、もしかしたらどこかで金額のミスはあるかもしれません。ただ預金や借入金の残高は通帳コピー、返済予定表、残高証明書で再度確認できます。

しかし、それでも借入金残高が違っているのも最近見かけるのです。借入金がいくつもあったり、元金返済と利息支払いが合算されて通帳に印字されている場合は間違えたり、分かりにくいこともあるでしょう。返済予定表等をもらって確認するから、そう間違えるものではないと思うのですが。

先日伺った会社は、実際には3,000万円の借入金残高があるのに、決算書には1,500万円しかないというのを見ました。もっとひどいのになると、銀行からの借入金が全くないということもありました。それは経理社員が会社の預金を横領して、それを隠すために借入金と相殺した決算書を作っていたのでした。

経理担当社員でいえば、会社とは関係のない個人的な領収書を経費として入れているケースもあります。

経営者さんは時々経理の内容もぜひチェックするようにしましょう。経理に詳しい社員がやっている、税理士等の専門家が対応してくれていると安心しないことです。不正をするつもりはなくても間違っていることはありますし、不明点を定期的にチェックすることはミスや不正防止にもなります。

少なくとも、現預金や借入金の期末の残高に問題がないかぐらいは確認するようにしましょう。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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