中小企業経営 銀行融資

計画未達における銀行への報告

2017-08-09

取引銀行に経営改善計画書を提出している企業は、その後の進捗状況を定期的に報告する必要があります。

当然、決算書が完成すれば、それを持って取引銀行に1年間の報告します。

経営改善計画書内に書かれた内容通り、あるいはそれ以上に改善する場合がありますけど、逆に計画を下回る結果になることも。むしろそちらのほうが多いかもしれません。

実績が計画を下回っていたとしても歩みは鈍いが改善は少しずつ始まっている、一生懸命行動している企業ならあると思います。経営改善を実行すれば小さくても何らかの改善はあるはずです。

ではそんな時、銀行にどう説明したらいいのでしょうか。少しずつ前に進んでいるのに、「計画通りにいきませんでした。申し訳ありません」と報告しなければいけないのでしょうか。

計画比がダメなら前期比との比較

売上高や利益の予想が書かれた計画書を提出していますから、まずその計画と実績を比較して、計画通りにいったかどうかに銀行員は注目してしまうでしょう。

計画まで到達していないのなら、経営者は反省しなければならないでしょうし、その原因を説明しなければなりません。

しかし、計画では今期利益が出る予想であったが、結果は赤字であったとしても、例えば、前期比と比較してみると、「赤字幅が減少している」、「経費の見直しが進んでいる」、「売上高は減少したが、顧客数は増加している」等はないでしょうか。

計画との比較があまり良くないのでしたら、前期比との比較をしてみましょう。そうすると、小さな事であっても、前期よりも良くなっているところが(必ずとは断言できませんが)あるものです。

そうすれば銀行員も「計画通りに行ってはいないが、前期比で見ると改善は進んでいる。当行が支援を継続すれば、来期は黒字達成ができそうだ」と評価してくれるでしょう。

やむを得ない外部要因はありませんか

2011年の大震災で大きな影響を受けた企業は多くありましたが、地震だけでなく台風、大雨等の災害によって経営にダメージを受けることもあります。これは自社ではどうすることもできません。

また、当社のお客様であったのですが、(詳しい事は書けませんが)大手企業と共同で仕事をしたものの、それが赤字になってしまいました。本来は、黒字でも赤字でも折半という話だったようなのですが、今後のお付き合いもあり赤字の大半を負担せざるを得ませんでした。

これらのような自社ではどうすることもできなかった事については、「それによる赤字はいくらであり、当期の決算書の赤字は○○円だが、それが無ければ実際は△△円です」と説明できるようにしておくようにしましょう。

マイナス面ばかり話さない

計画を策定した時と現在とでは状況は異なってきますから、計画通りに行かないこともあります。経営者は計画と結果の差を分析し、今後どうしていくのかを考える必要はあります。

しかし、計画が未達だからといってマイナス面ばかり話す必要はありません。経営改善しようと日々行動しているのなら、その努力は数字のどこかに表れていると私は思うのです。

小さな事でもいいです、そのようなプラス面を見つけましょう。そして、取引銀行に評価してもらえるようにしてください。

もし数字に表れていなくても、これまでの取り組み、そして結果を踏まえて次は何をしていくのか、アピールすることはいくらでもあるのです。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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