中小企業経営

海外に目を向けてみましょう

2017-10-10

当社はいつも春と秋にお問い合わせが増える傾向にあります。

現在、2社顧問契約になりそうな会社さんがあるのですが、どちらも製造業で自己資本比率や利益率等の財務分析をしてみると、業界平均を大きく上回る優良企業です。

しかし、そんな優良企業の社長でさえ今後が不安だと言います。確かに、最近10年間の売上はリーマンショック、東日本大震災もあったとはいえ、やや低下傾向にあります。

それに、製造業は、景気はもちろん大手取引企業の影響も大きく受けることから、それを改善したいし、少しでも売上を伸ばしてもっと利益を獲得していきたいけど、なかなかそう簡単にはいかないというのが悩みです。

ある社長さんはそれを打開するため、月に1度は中国に出張するのですが、中国の取引企業に行くと、ほぼ毎月新しい機械が導入されているほど勢いがあって、技術力も向上して、ショックを受けて帰国するという事でした。

そういうのを毎月見ていると、今は自社が優良企業でも、ずっとこのままでいられるはずがないから何とかしたいと、さらに不安になってしまうようでした。

日本の大手企業が海外に工場を持っているのは、すでに珍しい事ではありませんが、それと一緒に海外に進出して失敗してしまった会社さんからの相談も受けたことがあります。

3年前、埼玉県川口市の会社さんは大手取引先がインドネシアに進出するからと、一緒に進出する事を決め、土地を購入したのですが、結局は失敗に終わり、使いもしない土地だけ持つことになってしまい、資金繰り悪化、一気に倒産間近に追い込まれていました。

企業の体力によっては、海外に企業を作ってもいいでしょうが、そこまで無理をすることはできない中小企業が多いでしょう。

すでに国内だけがライバルではないし、大手企業から仕事をもらっていれば安心なんていう時代はとっくに過ぎています。

ずいぶん、不安になるような事ばかり書きました。しかし、先ほどの社長のように、海外の企業を見学、視察するのはチャンスがあったら行ってみると良いと思います。

自社の経営のかじ取りを、今後どうしていくかを考える際の参考になると思います。それに、外国に子会社を作るのは難しくても、販売先や外注先の開拓等、提携できる先があるかもしれませんし。

私が役員している会社のうち1社はシステム開発等を行うIT企業です。社長は毎年、アメリカのIT関係のイベントへ視察に行きます。アメリカで出てきたサービスが遅れて日本にやってくるから、先にアメリカで情報収集するということでした。

最初は、ただ海外旅行に行っているのでは?と思うぐらい利益に貢献していませんでした。しかし、最近はようやく新しいサービスの提供、そして海外企業との提携により業績はプラスに改善してきました。

社長の見識を広めるためにも、もっと海外に目を向けてみる事も必要かと思います。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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