上級国民

ネットで「上級国民」という言葉が話題になっているようです。

池袋の事故で加害者が逮捕されないのは、元官僚、元機械メーカーの副社長、そして叙勲まで受けている特別な人(上級国民)だからではないかと。しかし、ドライバーもケガをして入院していますから、警察も直ちに逮捕とはいかないのでしょう。

上級国民というのはあまりいい言葉ではありませんが、ネットでは上級国民の例として、公務員、政治家、芸能人、マスコミ関係者等が書かれていました。日本ではみんな平等ではありますが、現実には不平等なことはいくらでもあります。

銀行融資でも上級国民は存在します。住宅ローンのような個人融資であれば、公務員や上場企業に勤めている方は安心して融資ができます。

逆に、私みたいな超小規模企業の経営者は、全く逆の見方をされてしまいます。収入は経営している企業の業績に大きな影響を受けますし、今は経営が順調だとしても、小規模企業は事業基盤が脆弱ですぐに赤字になりやすいですから、そんな見方もやむを得ないのです。

ちなみに、私が知っているある政治家(国会議員)は、落選中に住宅ローン申し込みましたけど2つの銀行から断られています。

法人融資では、そんな上級国民の例に挙がっている政治家を利用する経営者がいます。

政府系金融機関での話ですけど15年前、都議会議員に口利きを依頼して、リスケジュールを成功させた港区の顧問先がありました。私が社長と支店に行ったら、「都議会議員の〇〇先生から聞いています」と言って、必要書類に名前書いて実印を押したら即実行されました。

5年ぐらい前にも台東区の顧問先が1千万円融資して欲しいと事前相談したら、「正式に申し込むのは勝手だけど1円も出ませんよ」と言っていたのに、偶然知り合った政治家が口利きしてやると言ってきたので、一緒に行ったら職員がその場で「500万円でどうでしょう」と言ってきました。

さらに2年前ですけど、品川区の知り合いの経営者が、ある支店に融資の相談に行ったら断られました。そこで知り合いの政治家に口利きしてもらったところ、相当偉い方から支店に指示があったので、かなり好条件の融資が受けられました。しかし、担当してくれた支店では権力を使ったということで、あまりいい印象を持たれなくなったそうですけど。というか敵に回してしまったそうです。

いくつか紹介しましたけど、私はそんな方法による資金調達をお勧めしているわけではありません。むしろその逆です。そんな方法による資金調達はいつまでも続きません。そんなものに頼っている経営者は自らの間違った経営を改めようとしないですし、能力以上の借入をするので利払いや返済が大きな負担となり、より経営は悪化しますからいつかは廃業する傾向が強いのです。

具体名は避けていますが、政府系金融機関の職員は優秀です。経営者の話をよく聞き、中小企業の将来性をしっかり見て審査をしてくれます。目利き力は高いと思います。だからもしいい結果が得られなかったとしても、その理由を聞いて経営改善に活かしましょう。

楽な方法を選んでいると後々苦しいことが続くだけです。早いうちに辛いことを受け入れ経営改善を進めていくと強い企業に成長しますよ。

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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