銀行融資

人事異動で融資が厳しくならないように

2019-01-24

金融機関には人事異動が頻繁にあります。みなさんもせっかく担当者と仲良くなった、当社のことを詳しく理解してくれるようになったと思った途端、後任を連れてきて「お世話になりました」と挨拶に来ます。とても親しい関係ですと寂しいでしょうが、また初めから関係を作らないといけない、あるいは自社の事業内容を理解してもらわないと、と考えると非常に面倒なことでもあります。

昨年、当社の顧問先でも取引金融機関の人事異動があり、新しい担当者が来るようになりました。しかし12月上旬に融資を申し込んだものの、今年1月に入ってもまったく動いてくれないとのこと。

私はその顧問先とは付き合いが始まったばかりなのですが、前任者は非常に積極的だったし、支店長もよく来てくれていたということでした。

直近の決算書があまり良くなかったことが影響しているのかもしれません。しかし、今の担当者は融資の回答が遅いし、そもそも全く動いていないことから、前任者よりも消極的なのは明らかです。

引継ぎを行ったとしても、前任者と比べ後任者があまり来てくれない、対応に変化が出てくることはあります。

例えば、この顧問先のように、前任者の頃に比べ業績が悪化していると訪問回数が減るかもしれません。また、取引先企業の継続支援よりも新規開拓に力を入れている金融機関でしたら、前任者が融資等の取引をすべて獲得している企業は、後任者にとって自身のノルマ達成にメリットが少ない企業であると見えるでしょう。

業績があまり良くないにしても意思疎通ができた担当者でしたら、融資の申し込みに前向きに動いてくれますし、もし融資が無理ならば早めに回答をしてきます。しかし、まだそれほどの関係でない場合にやや難易度の高い融資を申し込まれると、消極的になってしまうかもしれません。本当はそんな時こそ積極的に支援してほしいのですが。

だからこそ、時々はこちらから金融機関を訪問する必要があるのです。

取引先が多くて引継ぎのあいさつに来てくれず、自分の知らない間に人事異動があるかもしれません。しかし、そうしておけば新しい担当者ともすぐに会えますし、担当者以外の行員(支店長や融資課長等)とも関係を持つことができます。融資を申し込む時が担当者と初めて会うというよりかは遥かに良いと思います。

金融機関の立場としては、企業が融資を申し込む時には、大まかな融資方針は決まっています。それを何とか自社の有利なように対応して欲しいのであれば、定期的な訪問を通じて自社の経営状況の報告や情報提供を心掛けるべきです。

「困っているから金融機関に相談に行くのであって、そうでなければいく必要はないだろう」、「用もないのに行ったら金融機関に迷惑をかける」という考えがあると思います。普通に考えればそうなのですが、金融機関との付き合いで考えると、困っているときだけ相談に行くのではなく、普段から行くほうがいいのです。金融機関も迷惑だなんて思っていません。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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