本当のメインバンク

自社にとって取引メリットのある金融機関というのは、企業によって基準が異なると思います。

・他行よりも金利が低い
・融資を申し込んでからすぐに実行してくれる
・自社にとって有益な情報を提供してくれる
・金融機関の取引先を紹介してくれる(ビジネスマッチング)
・集金に来てくれる(小売・飲食業だと重要かもしれません)

しかし、集金は自分で金融機関に行って入金することはできます。有益な情報も企業経営の専門家や商工会議所、あるいはインターネット等から収集することができます。

となると、金融機関と付き合う最大のメリットは融資を受けるという事になります。相談先は金融機関以外にも親族や知人、ノンバンク等、いろいろありますし、最近はクラウドファンディングという資金調達もありますが、低金利で多額の融資となれば金融機関に軍配は上がるでしょう。

そして、金利の高い低いも大切ですが、他行より多少高い位の金利で資金繰りがショートし倒産することはありません。しかし、業績が良くても金融支援が受けられず資金が回らなければ、それで経営は終わってしまいます。

業績が好調だと、低金利を武器にセールスしてくる金融機関は多いと思います。しかし、それは自分たちの融資獲得が狙いで行動している事が多いものです。

それよりも多少金利が高くても、資金が必要である、あるいは資金繰りが苦しい時に相談に乗ってくれて、必要な金融支援をしてくれる金融機関が最も取引メリットがあり、大切にすべきなのです。

融資取引をしている金融機関が複数あった場合、どこが自社を一番応援してくれているかを見てみましょう。

例として、A銀行とB銀行は融資残高が1億円、 C銀行は五千万円あったとします。

これだけを見ると A銀行とB銀行は融資残高が多いし、積極的に応援してくれるように見えます。

さらに担保や保証を見てみましょう。

A銀行には1億円の不動産担保があり、そしてB銀行には8千万円、C銀行には1千万円を信用保証協会が保証しているとします。

するとA銀行は全くリスクを負っておらず、B銀行は2千万円、C銀行は4千万円のリスクを負っているのです。

融資残高だけで見ればC銀行は小さいですが、リスクを負ってまで自社を支援してくれているのです。

A銀行はリスクを取ってまで支援しようという考えがないのかもしれません。

それならば、A銀行との付き合いを見直し、B銀行やC銀行に担保を提供することも考えられますし、A銀行から他行との新規取引を検討してもいいでしょう。

また、積極姿勢の金融機関に、売上の入金や振込取引を集約させることで、更なる良好な関係を築くことができます。

どの金融機関が自社を大切に考えてくれているかは、金利や融資残高だけで判断しないようにしましょう。

銀行や税理士事務所等で勤務した経験を活かし、経営者の右腕・参謀として資金繰りや経営改善、銀行取引についてご支援します。相談できるコンサルタントや専門家がいなければいつでも連絡してください。

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