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12月は資金調達の必要はありませんか?

2019-11-22

例年12月は資金調達に動く企業が多い月です。

しかし、「融資の件で相談に乗って欲しい」との連絡を頂いて面談した際、「今期はもう半年以上経ちますが数字はいかがですか」と質問すると、「分かりません。まだまとめていないので」とか「税理士には年1回、申告の時だけお願いしています。その時まとめてやるので、それまでは分かりません」とのお答えは毎年の事です。

さらに「でも、あと2週間程度で融資を受けたいのです。何とかなりませんか」とおっしゃるのです。

すでに金融機関に相談された経営者さんは、「金融機関からは試算表をくださいと言われた」と言います。でも何もしていないんですよね。

確かに申告や納税だけを考えればそれでも問題ありません。しかし、資金繰りや経営のことを考えるとかなり問題があると言わざるを得ません。

会計ソフトを使って経理作業をしなければならないわけではありません。エクセルでもかまいません。売上は各月いくら発生したのか、仕入先からの請求書や給料も各月でいくら発生したのか、その他経費を毎月いくら支払っているのか、エクセルでまとめてもいいのです。パソコンが苦手なら手書きでもいいですから。

今期の参考とする資料が何もないのに、「1,000万円貸してください」と言われても、金融機関は融資していいのか分かりません。

毎期安定した業績で金融機関から高い評価を得ているのなら、あまりうるさく言ってこないこともありますが。信用保証協会なら今期半年過ぎたら試算表を欲しがります。

それに今期中の業績を確認するのは、本来は融資のためだけではありません。今期の経営に問題点がないかをチェックするためでもあります。

例えば、これまで粗利率が50%だったのに40%まで低下しているとしたら、原材料が値上がりしているのに価格に転嫁できていない、などの原因を見つけることができ、早期に対応することができます。しかし、確認できなければそのままになってしまい、決算の時に利益率が随分低かったと気づくのです。それだけ対応が遅れ経営にダメージを与えてしまいます。

毎月チェックして早期に経営改善を行う企業と、年に1回だけしかチェックしない企業では、どちらの経営が良いかといえばもちろん前者です。それに金融機関だってそういう企業はリスクが低いと評価するのは当然です。

経理業務を一生懸命やっても売上が発生しないので、小規模企業や業歴の浅い企業では疎かになるのはやむを得ない面もありますが、簡単でいいから毎月の収支状況を確認する程度はしてください。

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

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