中小企業経営

同業他社の数値が気になる

2016-12-20

「当社は他社と比べてどうなのでしょうか?」と質問を受けることがあります。

「うちの決算書は良いのか悪いのかよくわからない」、「うちだけでなく他社も赤字のところが多いのだろうか」、「他社はうち以上に利益を出しているのではないか」あるいは「同業他社の利益率は当社と同じぐらいなのだろうか」ということを知りたい経営者さんは多いのではないかと思います。しかし、自社の決算書を見ることはあっても、他社の決算書を見る機会はまずないでしょう。

参考となる資料やシステム

そのようなときに参照して欲しいのが次のサイトです。

法人企業統計の調査対象は大企業や中堅企業が中心です。

小企業の経営指標は中小企業を対象としています。結構業種が細かく分類されていますから、やや特殊な業種であったとしても同じ業種を見つけやすいですし、かなり参考になると思います。

経営自己診断システムというサイトがあります。自社の決算書の数字を入力していくと、デフォルト企業や業界標準との比較を行うことができます。難しくないですし利用も簡単、しかも無料で使えます。

ただ、日本政策金融公庫の「小企業の経営指標」まで業種が細かく分類されていないのが欠点かもしれません。

あくまでも参考程度に

他社の数値を一応の目標というか目安と考えるのはいいと思います。やはり経営を改善していくには目指すべき目標はあった方がいいですから。ただ、あまりそれを気にしすぎるのも問題です。

平均値よりも劣っているから自社の経営が駄目ということはありません。なぜなら、それらの数値は全国的な平均値であって地域によって異なりますし、それに規模によっても差は出ます。粗利益率の業界平均が例えば35%であったとしても、自社が小規模企業ならばそれよりも低いことはよくあります。

業種が一緒でも扱うものが違えば数値にも差が出ることもあります。例えば、ワインを扱っていたとしても、数百円から数千円が中心のお店と、数千円から数万円やそれ以上の物を扱っているお店とでは、利益率や回転率は違います。

多少数値が悪かったとしても、人間で例えたら体重が少し平均よりもオーバーしている、血圧が少し高いのと同じです。

度が過ぎれば直ちに改善しなければなりませんが、多少悪い(劣っている)程度なら個人差もありますし、少しずつ良い方向を目指していけばいいのです。

同業他社の数値は気になるかもしれませんが、「悪かったからうちの会社は他社よりも劣っている」とだけは決して思わないで下さい。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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