銀行融資

保証協会付き融資だけは1行取引と同じ

2020-03-18

中小企業でも経営者によって、規模を拡大していきたい、逆に事業拡大はせず今の規模を維持した安定経営を続けていきたい、考えは様々でしょう。

身の丈に合わない経営をするよりも、今の安定した経営を続け、お客様に自社の商品を末永く安定して提供する、特に老舗企業ではそういう考えの方が多いかもしれません。

小規模企業でそのようなお考えなら、信用保証協会の保証枠内で金融機関と取引することも可能でしょう。

しかし、それでもプロパー融資を目指した方がいいと思うのです。

というのも、どれだけ多くの金融機関と付き合おうとも、行きつく先は地元の信用保証協会だからです。保証を条件に金融機関は融資するのなら信用保証協会1行取引と一緒です。信用保証協会だけから融資を受けているようなものです。

プロパー融資なら信用保証協会との関係に何か問題があっても影響は受けません。

信用保証協会がダメと言ってきたら、すべての金融機関からは「保証が出ないのではご融資できません」と言われる可能性が高いですし、信用保証協会が否決した案件をプロパー融資でやるというケースもあるけど、極めて難しいでしょう。

公的機関ですから民間金融機関よりも前向きに審査しますが、様々な事情から保証が出ないというケースもあるのです。

だから信用保証協会に過度に依存せず、プロパー融資でも受けられる関係を作っていきましょう。

金融機関からわざわざ「プロパー融資で対応しますよ」と言ってくることはそう多くはありません。優良企業でどの金融機関からも借りてくださいとお願いされる企業なら別ですが。

例えば、何年も利益計上が続いている、自己資本比率が30%以上ある、手持ちの現預金が月商の2か月以上あるなど、決算書の内容がそう悪くないのなら、自社から「プロパー融資で対応してもらえないでしょうか」と聞いてみましょう。

意外とあっさり対応してくれることもありますし、頑なに拒否する金融機関もあります。また、新規で訪問してくる金融機関が(少額ですが)最初からプロパー融資で付き合ってくれることもあります。短期(数カ月)で返済可能な資金で、まずは相談してはいかがでしょうか。

それにどんなに経営が好調の時でも保証協会付き融資しか提案してこない金融機関は、雨が降ったら真っ先に傘を取り上げる可能性が高いでしょう。

いくつかの金融機関とお付き合いして、どこが自社の経営を考えてくれているのかよく見極めるようにしましょう。

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エム・エヌ・コンサル代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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