銀行融資

支援対象企業となるために

2020-01-14

経理の仕事といえば、請求書を発行し入金の管理、仕入先などから請求書が届内容の確認や支払い、経費精算、会計ソフトへの入力、資金繰り管理、試算表や決算書の作成などいろいろあります。金融機関から融資を受けようとしたら、決算書、試算表、資金繰り表以外にも、経営改善計画書、金融機関別借入内訳など通常では作成しない資料の提出も要求されるかもしれません。

ただ、当社がこれまでご相談を受けてきた企業のほとんどは、融資を申し込む際、提出するのは過去の実績である試算表だけということが多いようです。それすらまともに作成していないことも多いですが。

それでもこれまでは何とかなったと思います。しかし、これからはぜひ今後の見通しも作成するようにしてください。

というのも金融機関の経営があまりよくないというのはご存知でしょう。融資では儲からないため各種手数料収入に力を入れています。そして、預金窓口の縮小、店舗の閉鎖、合併などがますます加速するでしょう。

融資の現場もそうです。地域金融機関(地方銀行、信用金庫、信用組合)は地元企業の経営をサポートしていく姿勢に変わりはありません。しかし、いつまで経っても業績が回復しない融資先に人件費の高い行職員を張り付けるよりも、もっと優良企業に力を入れたくもなるでしょう。

担当者だって「厳しい経営が続いています。どうしたらいいのか分かりません。リスケジュールの継続でお願いします」よりも、「売上が増加し材料の仕入や設備で融資の相談をしたいのですが」と、前向きな融資の話を聞きたいし、そういう企業を担当したいはず。

優良企業には「これからももっと借りてください」となっても、将来性のない企業にはあまり時間を割いて対応してくれなくなるかもしれません。自社の経営を立て直そうと考え実行し結果が出てきているならいいのですが、何もしない企業には新規融資どころかリスケジュールによる対応も打ち切られるかもしれません。

そんなことにならないよう、これからも支援対象として選ばれる企業になるためには、これからの自社や業界の見通しを担当者に語れるようになったほうがいいのです。ぜひ計画書など今後の説明資料を作成提出しましょう。いきなりそれは無理でも、試算表に加えて今期の見通しぐらいは作成してください。

それに通帳の動きなどを参考に審査するAIを使った融資は、試算表などの書類は不要ではありますが、やはりまだ金利は高いです。先日、必要もないのに興味があったからと、三菱UFJ銀行から資金調達した顧問先は金利が9%でした。

これからも金融機関には定期的に訪問し、経理書類の提出、担当者との対話を続けるこれが大切です。

当社では(すべてではありませんが)顧問先の予想損益計算書・貸借対照表などを作成し金融機関に提出しています。そして経営者が見通しについて説明すると、金融機関からの評価は良いですよ。ぜひみなさんもやってみてください。

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代表 瀬野正博

中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。このブログでは、中小企業経営者向けに資金繰りや経営改善・銀行融資に関する情報を発信しています。

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