経営危機の早期発見と治療

私は40歳あたりから白内障や緑内障になっていないか、半年に1回は病院に通っています。何か変だと感じた頃にはかなり進んでいると聞いたので、一番いい対処法はそうやって定期的に通って早期に発見し、もし病気になっていれば適切な治療をしてもらうことだと思います。

それはどの病気でもそうですし経営も一緒です。経営危機の早期発見と治療が大切です。

倒産、人間でいう死に至ってしまう前に、厳しい資金繰り、売上高の減少、社員の相次ぐ退職等、問題点が出ているでしょう。

だからこそ、「最近調子が悪いな」「思うような経営ができていないな」と感じられるようになった段階で、その時点ですぐに対応策を実行すれば再生できる可能性はあるのです。「調子悪いけどまあ何とかやっていけているのだから、まだ大丈夫だろう」と問題点から目を背けている間にも病気は進行していきます。

だからこそ経営者は数字でも自社の経営をチェックすべきですし、経営の専門家にチェックしてもらって欲しいのです。そのほうがより早く問題に気づくことができます。

健康診断でも数字で結果をもらいますよね。尿酸値は7までで、それ以上だと注意しなければならないとか、痛風になる前にビールを控える、ダイエットをするとか気をつけるようになります。

それと同じです。決算書を過去数期分と比較することで、何が悪化しているか見つかります。例えば、売上は順調だけど利益率が低下しているとかです。

問題があれば直ちに対応しなければなりません。税理士や金融機関が指摘してくれるとは限りません。税理士でコンサルタントをされる方もいますし、税務だけしっかり対応する方もいますから。

念のために申し上げておきますが、経営コンサルタントをされない税理士が駄目ということではありません。税務についてより一層詳しい知識と経験をお持ちの税理士で、強みをいかして本業の税務申告や税務調査等に絞って業務を行う方もいます。

もしみなさんの顧問税理士がそういう方なら、ぜひお知り合いの経営コンサルタントを紹介してもらってもいいでしょう。

「うちの会社なのだから、俺が一番良く理解している」とおっしゃる経営者いますけど、あまりあてにならないことが多いですね。よくご依頼を受けてその会社さんの経営状況を説明すると、「こんなにうちの会社、まずい状態だったのか」と驚かれることが多いですから。

昨年からコロナで売上が減少したもののかなり回復した企業もあるでしょうが、融資を受けて借入金残高が膨らみ、今後が不安な中小企業は少なくないと思います。あるいは売上がコロナ前まで回復していない企業も多いでしょう。

自社の現状や今後についてぜひ一度じっくりと見直してください。そして経営危機の早期発見と治療を行いましょう。分からなければ恥ずかしがらずに専門家に教えてもらってください。

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