金融機関が注意する取引先の変化

金融機関は決算書等の数字面だけをチェックするのではありません。訪問時も取引先に何らかの変化がないかに目を光らせています。

金融機関は取引先の次のような変化に気を付けています。

1,経理・財務を担当するベテラン社員が突然退職した
経理・財務を担当する社員、特に経理部長等の責任者が突然退職した理由としては、すでに資金繰りが持たず自社の将来がないことを悟った、会社のお金を横領する等の不正行為をしていた、粉飾決算を経営者から強制された等が考えられます。病気等のやむを得ない事情での退職もあるでしょうが、そうでなければかなり危険な経営状態になっています。

2,従業員の退職が増加
従業員の出入りが激しい企業は、パワハラ等の雇用上の問題が常態化している、過酷な労働を強いられていると考えられます。それでは経営が安定せず、今後の成長は見込めないと金融機関は考えます。

3,業界内でのうわさ
うわさなんて信じてはいけないと言う方もいるでしょうが、やはり火のない所に煙は立たぬと考えてよさそうです。少なくとも私の経験では。業界内でのうわさはかなり正確です。

4,経営者の行動・態度に変化が
経営悪化は財務面を見なくても経営者で分かることも多いです。最近、体調が悪そうだ、いつも落ち込んでいる、怒りやすくイライラすることが多い、身だしなみに気を使わなくなった等の変化が起きやすくなります。

5,社内の雰囲気が変わった
これまでは活気があったし、社内の人たちの雰囲気も良かったのに、最近は応接態度が良くない、雰囲気が暗いことが多い、そんな場合には、何か経営に問題が発生している可能性があります。それに加えて、社内の整理整頓や清掃ができていない企業は、業績が悪いケースが多いと思います。

できの悪い金融機関担当者なら自身のノルマのことで頭がいっぱいでしょうが、できる担当者はこういう所まで見ていると思っていたほうがいいですから注意しましょう。といっても担当者が来た時だけ丁寧に対応しても経営的には意味がないので、従業員の働きやすい環境を整備する等の経営改善を行ってください。

これらは金融機関が企業を見る場合にチェックするポイントではありますが、私たち企業経営者も同じです。取引先に訪問したら、このようなことが発生していないか注意深く見る必要があるのです。

営業や打ち合わせで取引先を訪問したら、何らかの変化がないかをチェックしましょう。そういうことの積み重ねが売掛金の回収不能を防ぐことにつながりますから。

コロナの影響からZoom等で取引先と打ち合わせすることも多いでしょうが、できれば訪問したほうが変化を感じ取りやすいと思います。

■中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。詳しくは当社ホームページを参照してください。

無料・有料相談についてはこちらを参照してください。

経理部長代行 / 中小企業の銀行融資取引や経営改善を支援
認定経営革新等支援機関
有限会社エム・エヌ・コンサル
代表:瀬野 正博
〒101-0046 東京都千代田区神田多町2丁目11番地カツミビル601
HP:https://www.mn-con.jp/
TEL:047-379-9508
お問い合わせフォームもご利用ください。

資金繰りや銀行融資のコンサルタントとして、これまでの経験や学んだことを書いています。

プロフィール

関連記事