銀行融資

融資取引において試算表を作成するメリット

試算表とは、毎月あるいは一定期間での経営状況を数字で確認できる書類であり、期の途中で作成する仮の決算書みたいなものです。

今日は3月16日です。日々経理業務を行っていれば、通常なら2月、遅くとも1月までの試算表は出せるでしょう。経営者が試算表をチェックし、思っていた以上に黒字あるいは赤字になっていないか、異常な数値が出ていないか、無駄に経費を使っていないか、経理処理に誤りがないか等を知るために重要です。

そして金融機関との融資取引にも極めて重要ですね。

■最新の試算表を迅速に提出できれば融資に有利

決算書が完成して税務署に申告したばかりなら、その内容は最新のものですから試算表は特に必要ありません。しかし、半年も過ぎてくれば前期決算書の数字は古く、最近の経営を反映していませんから、あまりあてにならないでしょう。

決算書を提出してしばらくすれば、最新の経営状況を数字で知りたいと思うのは当然です。したがって、自社の経営状況を把握するためだけでなく、金融機関に融資を依頼するためにも最新の試算表がすぐ提出できる経理体制が不可欠です。

それが可能ということは、それだけの経理体制ができていますし、いつでも最新の経営情報を開示できるのですから、金融機関からの信頼度はアップします。それに、試算表以外にも金融機関から依頼された書類が作成しやすいでしょう。

また、1年間のトータルでは利益が出るとしても、毎月の試算表ベースでは黒字と赤字の月があると思います。

できれば試算表であっても、黒字の月で融資を依頼しましょう。あるいは黒字が続いてきたけど、その後しばらく赤字になりそうだという手前あたりとかですね。そんないいタイミングで融資依頼するためにも、最新の試算表はすぐに出せるようにしましょう。

■経営改善計画書の進捗状況報告

経営改善計画書を金融機関に提出したことのある企業は、リスケジュールをしてもらっている企業なら多いかもしれませんが、そうでなければ少ないでしょう。この計画書というものは、特に中小企業では作成して提出することが少ないですから、提出するだけでもプラスに働くと思います。

しかし、金融機関は計画内容に疑いを持つことがあります。例えば、売上がこれまで右肩下がりで、計画書内でもそうなっている、よくて横ばい程度で推移すると計画しているなら実現可能性は高いと言えるかもしれません。ただ、ずっと下がってきた売上が、翌期から右肩上がりになる売上計画の場合、多少根拠がある程度では実現可能性は低いのでは?と疑われやすいのです。

そこで活躍するのも試算表です。自社の経営が数値計画通りに推移していることを試算表で理解してもらうのです。仮に数値計画を多少下回ったとしても、8割程度の実績があれば計画書の信頼度への疑いも晴れると思います。

計画書を作る中小企業が少ないですし、作っただけで本棚や机にしまいっぱなしになることがほとんど、だからその後も試算表を定期的に提出して計画書との計画と実績の差異の管理と報告をすると信頼されるのです。

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