フタバ図書が粉飾決算

こんな報道がありました。粉飾決算のニュースが増えているような気がします。

中國新聞2021年2月17日
フタバ図書「粉飾決算」、金融機関に説明「40年続いた」証言も

中國新聞の報道によると、フタバ図書(広島市西区)は長年にわたって粉飾決算を行い、17金融機関から合計235億円を借りていました。

金融機関には黒字が続いている決算書を提出していたが、近年は赤字傾向が続いていたことや、関係者によると融資を依頼する際に使った書類は、既存の借入先の数を実際より少なくし、債務の規模を小さく見せていたとのことです。さらに粉飾は40年続いていたとも。

金融機関からの借入金を少なく見せる粉飾はよくある方法かと思います。他の債務(未払金等)として計上する、あるいは何かしらの資産と相殺し、債務償還年数や自己資本比率等の財務指標を改善させ取引金融機関を騙すのです。

借入金を減らすと、今度は借入金残高と比較して支払利息が過大に見えることから、支払利息の一部を他の経費で処理する手の込んだことをする経営者もいるでしょう。

もしこの報道のとおり40年にわたって粉飾をしていたとしたら、最初は少額の粉飾で徐々に進行していったかもしれません。だとすると、さすがに金融機関もすぐには気が付かず、あやしいと疑い始めた頃にはもう相当の融資残高になってしまい、引くに引けなくなっていたかもしれません。

近年は相対的に金融機関の立場が弱いですから、粉飾決算の疑いがあってもあまり強く言えないケースが多いでしょう。

当社は中小企業を支援する立場ですが、こういうことはやって欲しくありません。ぜひ金融機関には取引先の粉飾を早期に気付き、これ以上手を染めない支援をして欲しいです。

企業も粉飾決算に手を出すということは、自社の経営がすでに正常ではないことを受け止め、危機感を持って欲しいと思います。

前向きな資金使途、例えば販路開拓が成功し今後売上増加が確実だが、仕入資金の支払いが先行する、その資金を調達するために粉飾するなら、返済原資がありますからまだ理解できます。

しかし、粉飾によって資金調達する資金の使途は、その多くが赤字補填資金ではないでしょうか。これでは返済原資がありませんから、今まで通りの経営を続けていればさらなる粉飾で資金調達することになりかねません。

日頃から資金繰り表や試算表をチェックし、早めの資金調達と経営改善を実行し、経営をよくしていく実行力が経営者には求められるのです。

すでに手を出してしまった経営者さんは、今からでも行動しましょう。

それともう一つ。

昨年、ある企業(北関東)を数か月間だけですが経営改善のお手伝いをしました。その時、当社とは別の専門家(中小企業診断士)が、「どんなに会計データをいじってもいいから、多額の融資を受けるために粉飾をするように」との指示をしていました。そこで当社は支援を打ち切りました。

正直その企業は事業継続が極めて困難なのが明らかだったので、ご自身の高額な顧問料を確保するために、無理な粉飾をさせたのかと今でも疑っています。

そういう専門家の偽物がいますから、うまく利用されないよう気を付けてください。

■中小企業の経理部長・経営者の右腕として、経営改善、資金繰り安定、銀行との良好な融資取引、経理業務のサポートを行っています。詳しくは当社ホームページを参照してください。

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