信用金庫が資金繰り支援に熱心とは限らない

銀行と信用金庫(あるいは信用組合)を比較すれば、何となく信用金庫の方が地元中小企業にやさしい、小規模企業や個人事業主に向いている、困った時に助けてくれる等のイメージを持つかと思います。しかし、支援に熱心な銀行もありますし、信用金庫によっても異なります。

顧問先で最近あったのですが、4つの金融機関と取引をしています。そのうち融資があるのはA信用金庫とB信用金庫の2つ、C銀行、D銀行とは融資取引がありません。

A信用金庫は体育会系の職員が多く、とにかく積極的に営業してきました。私がA信用金庫に偏り過ぎないようアドバイスしても、職員の迫力ある営業に押されCとD銀行の融資取引は減少していき、A信用金庫が中心となっていきました。

積極的に営業するだけあって、その顧問先の財務内容は非常に良好です。しかし、すべて信用保証協会付きの融資だけ。しかも必要以上の定期積金もさせています。

経営内容が良いのだし、信用保証協会の枠をほとんどA信用金庫が使っているのだから、少しはプロパー融資も依頼したらどうかと申し上げても、どんどん融資してくれるからとそういう交渉はしてくれませんでした。

しかし、その顧問先にもコロナの影響が出てきました。昨年のコロナ融資では100%保証(セーフティネット保証4号)に該当するよう、月商の調整を指示してくるぐらいで、それ以外では支援できないとの回答。取引先企業を支援するというより、リスクのない融資を獲得できる良い機会としか考えていないようでした。

そして、おそらく保証枠が一杯になったであろう途端、顧問先を訪問しなくなりました。B信用金庫はそれでも定期的に訪問して来て、できる範囲ではありますが相談に乗ってくれています。信用保証協会に追加保証を相談してくれますし、もし無理なら返済をストップしましょうと言ってくれます。

金融機関で法人を担当する者なら、誰でも保証協会付き融資が欲しいです。リスクが少ないですから。でも経営内容が良好だからと強引に融資を押し付け、自分たちはメインバンクと言い張り、経営が悪化しメリットがなくなると来なくなる。挙句の果てに、B信用金庫さんあるいは公庫さんに相談してくださいと電話対応する。

その一方で、必要な資金だけを融資し、不要な押し売りはしない。そして、困った時も寄り添って支援するB信用金庫もあります。

同じ信用金庫でも全く違います。

自社の経営内容にもよりますが、融資残高が多くてもすべて信用保証協会付きでしか対応しない金融機関は、いざという時に頼りにならないかもしれません。したがって、自社のために普段から多少でもリスクを取ってくれる金融機関かを見極めて付き合っていきましょう。

起業したばかりで実績が少ないというのなら仕方ないでしょうが、業績がそんなに悪くもないのに、5年、10年も経ってすべて保証協会付き融資のみの対応なら、他の金融機関とのお付き合いも検討してください。

また、信用金庫は銀行よりも規模が小さいですから、多額のプロパー融資を期待するのは難しい面もあります。自社の事業規模が拡大するにつれて、銀行とメイン取引をすることも必要です。

信用保証協会は、別枠保証(セーフティネット保証等)を除けば、無担保保証が8,000万円、担保ありの保証は2億円が限度です。

担保のない企業で仮に年商3億円だったとしましょう。月商は平均2,500万円ですから、3カ月分程度の運転資金を調達しただけで保証限度額に到達してしまいます。ある程度の規模以上となれば銀行との付き合い、そして保証枠を使いながらプロパー融資も狙っていくことが必要でしょう。

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