新規融資が無理なら借換え

資金繰りが悪化した、あるいはこれから悪化が見込まれる場合、返済額負担を軽減する方法として、リスケジュールと借換えがあります。

リスケジュール(リスケ)とは貸出条件の変更を意味します。返済の一時ストップ、返済額を減額等、条件を緩和するために行う変更です。

もう一つの借換えは、新しい融資で既存の融資を返済することですが、これを使って資金繰りを改善することが可能です。例えば次の例です。3つの借入金があります。いずれも5年(60回)返済で、毎月の返済額は1,333千円です。毎月の返済が厳しいことから、1つにまとめて同じ5年で借換えをしたとしましょう。aは3年経過して18,000千円返済し残り2年で12,000千円をするわけですが、それを5年返済にするのですから毎月の返済額は軽減されます。bやcも同じです。

この例だと47,000千円を60回返済ですから783千円、以前より4割程度は軽減されます。リスケジュールと同じ効果が得られます。

増額での借換えを相談することも可能です。業況に大きな変化がなければ、運転資金として調達し、これまで返済した分程度は増額して借換えることが可能かと思います。

しかし、これはリスケジュールではありません。新たな融資を実行し既存の借入金を返済するからです。リスケジュールと借換えの違いは、新しい融資契約を締結するどうかによります。

リスケジュールでは、半年程度を期限とした条件変更契約を取り交わします。そして企業のキャッシュフローの改善状況を見ながら今後の返済額を金融機関と決めていきます。

ただし、借換えはリスケジュールとは違うといっても、明らかに返済能力がないようなケースでは、実質リスケジュールと見なされることもあります。

資金繰りが苦しくなってきたら、まずは金融機関に新規の融資を相談します。そして、それが難しいようなら借換えによる資金繰り改善ができないでしょうか。金融機関が借換えに応じてくれない、あるいはそれでも資金繰りが苦しいのでしたらリスケジュール申請の順で交渉しましょう。

それにしても、高金利で資金調達して、金融機関に返済している企業はいまだに多いですね。

それで融資が出るならまだいいですけど、新規融資がほぼ不可能な経営状態でそんなことをすれば、より資金繰りは悪化するだけです。

金融機関の自社に対する対応からしばらく融資は難しいなら、返済や(ノンバンク等への)金利を抑えて資金繰りを改善し、経営を立て直さなければなりません。

あと、行動力のない経営者が本当に多い。もう金融機関から融資が出ないのに手持ち資金がほぼ枯渇してから相談に来られる方が多いのです。しかも相当の粉飾決算をされています。それでは存続できる可能性は極めて低くなります。

遅れれば遅れるほど選択できる方法は限られてきます。常に先を見通した経営をしていきましょう。

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