自動車販売会社の架空在庫計上

日刊自動車新聞電子版2020年9月7日
ポルシェディーラーの昌和自動車が破産手続き粉飾決算など発覚

https://www.netdenjd.com/articles/-/237666

ポルシェを販売していた企業が破産手続きに入ったという内容ですが、昨年から金融機関と返済条件変更の交渉をしていましたが、その過程で架空在庫などの粉飾決算が発覚したということです。

自動車販売を行っている企業で、リスケジュールを申請するタイミングに至っては、ほぼ間違いなく車両在庫を実際より大きく計上しています。1台当たりの金額も大きいから、粉飾がしやすく効果も大きいですからね。

特に高級車の販売を行っている場合、売上不振が深刻で架空売上と在庫を大規模にやっていたのではないでしょうか。

自動車販売会社から「うちの会社調子悪いから相談に乗って欲しい」と言われ決算書を拝見すると、必ずその粉飾方法はやっていました。

金融機関も疑わしいと感じたとしても、あまり深く確認しようとはしないことが多いみたいです。

以前あったことですが、相談を受けた企業の決算書には本社兼営業所には10台程度しかないのに、内訳書には50台程度もの車両が計上されていました。そういうことだってもちろんあるわけですが、金融機関の担当者としては、「それはどこにあるのですか」となるでしょう。

そこでその経営者が「他の場所にあります。ここからは遠いですよ」と言うと、それ以上詳しい場所を聞こうとはしなかったとのこと。融資をするならしっかり確認しなければならないのですが、そんな担当者は多いと思います。

当社は中小企業の味方ですからその方が都合はいいですけど、金融機関に対しては「もうちょっと確認した方がいいですよ」と言いたくなります。

ところで、この記事に載っている会社さんは「発覚していた」とありますから、粉飾を隠していたけど、金融機関に見つかってしまったのかもしれません。

経営が悪化したことで、金融機関に対してリスケジュール等の支援を要請する際は、必ずこれまでの粉飾内容を伝えなければなりません。

これまでの粉飾も明らかにし、正確な数字をオープンにすることで、過去の経営課題が見つかりますし、それによって今後の改善策を決めることができます。隠したままでは、間違った数字から改善策を考えることになりますから、経営改善計画書の内容も実現可能性の低いものになってしまうのです。

それに粉飾決算を隠したままで、後で見つかってしまえば間違いなく信頼を失います。継続支援を受けられない可能性は高いでしょう。

リスケジュールをお願いする段階になったら、隠し事は絶対しないでください。金融機関にとって経営が悪化した企業へのリスケジュール対応は手間がかかります。しかし、それでも取引先の経営改善を支援しようと対応してくれているのですから、騙すような行為は絶対にやめましょう。

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