銀行融資

メインバンク

メインバンクとは、人によっては「預金残高が多い」「売上代金の入金、仕入れの支払、給与やその他経費の支払に使っている」金融機関をメインと考えるかもしれませんが、一般的には融資残高が一番多い金融機関がメインバンクになるかと思います。

そして、融資残高が多くてもすべて保証協会付き融資では、自社を支援する姿勢に疑問があります。プロパー融資をしてくれる金融機関が本当のメインバンクかもしれません。

ただ通常は、融資残高が一番大きい金融機関からはプロパー融資も受けているでしょうし、メインバンクもその自覚を持ってリスクを負いながら支援してくれます。

昔はメインバンクがどの銀行か明確なケースが多かったですが、最近はどこがメインバンクなのか曖昧なことが多いと思います。

というのも以前の考え方だと、A行のシェアが50%、B信金30%、C信組20%なら、これからもそのシェアに見合った融資取引をしていくことが多かったからです。

ただ最近はそういうのに拘らず、有利な条件を提案してきた金融機関に融資をお願いする、場合によってはついでに他行のも借換えする、だからシェアにも変化がありどこがメインバンクかは曖昧になってきます。安い金利、担保や保証もできるだけ不要で、少しでもいい条件で資金調達したい、経営者なら誰でもそう考えるでしょう。

そのような取引では、徐々に金融機関も自行がメインバンクという意識が薄れてきます。すると企業の非常時にやや面倒なことが起きます。

メインバンクがリーダーシップを発揮して支援する動きが起きないのです。例えば、リスケジュールをしなければならず全金融機関に協力を求める場合、メインバンクが支援の姿勢を明確に打ち出し、他行にも協力を働きかけることで全金融機関がメインバンクに従って支援を表明するのです。

しかし、メインバンクが自行にその自覚がないと積極的に動きません。ということは、全金融機関が一致団結しての支援が難しいし、結果的にそうなるにしても時間がかかる、場合によっては再生支援に間に合わないこともあるでしょう。

私が働いていた銀行でも、メインバンクとして支援していると自覚を持っている融資先には、他行が消極的な案件でも、リスクを負って融資をしていました。

「いざという時」がいつ来るかなんてわかりません。だから自社に一番いい提案をしてくれる金融機関と付き合うことが悪いわけではありませんが、それでもいざという時を考えると、日ごろからメインバンクにはそういう自覚を持ってもらえるような取引も必要なのです。

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