金融機関に関するニュース

口座維持手数料

若い人は知らないでしょうけど、昔は預金口座開設が非常に簡単でした。

口座開設の申込書に担当者が本人を確認したという欄があって、そこにチェックをすれば作れました(今は当然そんなこと絶対にありませんけど)。

私が営業担当者になったとき、お客様から使わない普通預金がたくさんあると言われました。ご夫婦二人で年金生活です。

私:「どうしてこんなに普通預金の通帳があるのですか」
お客さん:「あなたの前任者が手ぶらでは支店に帰れないから作ってくれというから」
私:「このお名前の方は誰ですか」
お客さん:「お嫁に行った娘です。だからここにはいません」
私:「じゃあこれは?」
お客さん:「孫です」

こんな感じで10冊近くありました。しかも残高はすべて100円。

他の銀行のことは知りませんけど、私が勤めていた銀行はとにかく1日何もなく手ぶらで帰るわけにはいかないからと、根性を見せるために通帳1冊でも作ってもらって、それを上司にアピールするというか、努力した姿を見せる行員がいたのです。ちなみに私はそんな馬鹿なこと一度もやりませんでした。

だから住んでいない人の口座開設や10万円でも普通預金から定期預金に振り替えてもらう、何だか意味がないように思いますけど、上司からは「よく頑張った」と評価された時代があったのです。

もっと驚いたのは次のケースです。

新入行員の頃、定期預金を獲得するため顧客リストをもらって電話営業をしました。そのリストにはカタカナで名前が書かれています。

私:「××銀行の瀬野と申します。〇〇ケンさんいらっしゃいますか」
お客さん:「はい、いますよ」
私:「金利がお得な預金がありまして、ぜひ説明のお時間をいただきたいのですが」
お客さん:「いるけど、話せないわよ」
私:「体調が悪いのでしょうか、失礼ですが障害をお持ちなのでしょうか」
お客さん:「いいえ、健康ですし元気です」
私:「??」
お客さん:「ケンというのはうちのペットなの」

「ケン=犬」だったのです。てっきり「健」みたいなお名前の方なのかと。

妻とは同じ銀行だったのですが、その話になったら猫の口座を作っている人もいたとのことでした。そんな時代は遠い昔のことで、今は口座作るのも特に法人は簡単ではなくなりましたね。

昨日あたりから「三菱UFJ銀行は、取引が2年間ない預金口座について口座維持手数料を導入する方向で検討している」と報道されています。その報道内容によると、手数料は年間1,200円程度、すでにある預金口座については対象外とのこと。

口座維持手数料については、一部金融機関では導入されているけどまだ一般的ではないでしょう。しかし、本音では多くの金融機関が「口座維持手数料は導入したい、でも世間の批判を浴びそう」で導入に踏み切れないところでしょう。

そこをメガバンクの三菱UFJ銀行が導入を決めたとしたら、他の金融機関も導入に踏み切ることが考えられます。

融資を受けたい個人や企業が多かった時代は、預金をしてくれる人の方がお客様という扱いを受けてきました。しかし、今はその立場が逆転しました。

特にメガバンクなんて給振、年金そして売上入金口座に指定されて黙っていても預金が入ってきます。地方銀行等では宝くじ付定期預金などのキャンペーンを行って預金集めはしていますけど、以前に比べれば預金客はそれほど重要に扱われていません。

ただ手数料が発生するといっても、この三菱UFJ銀行の条件なら普通に使っていれば手数料は発生しないわけで、特に気にする必要はないかと。でも大手銀行はいずれ平均残高30万円以上ないと手数料が発生するとか、徐々に条件を引き上げるような気もしますけどね。

口座があるだけで金融機関にはコストが発生しますから、まったく動きがない口座については手数料を導入する方向に向かうのは間違いないと思います。

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