月末の在庫を把握しましょう

顧問先企業への訪問や面談相談で試算表を拝見することは多いのですが、商品や原材料の購入を「仕入」として処理し、月末時点での在庫を計上せずにいる中小企業は非常に多いことでしょう。というかそういう企業がほぼ100%だと思います。そのため、決算まで期首の在庫残高になっています。

最近顧問先でこんなことがありました。7月の売上と原材料仕入の一覧表を見ると、売上の方が少なく粗利益はマイナスになっています。原材料仕入が非常に大きいので理由を聞いてみると、8月の工事現場で使う材料だということが分かりました。

そういう場合は、ぜひ月末時点で未使用の在庫は資産計上しましょう。それは粉飾では決してありません。適切な会計処理です。

そうしないと売上より売上原価が大きく粗利はマイナスになってしまう月があったり、逆にやたらと粗利が大きな月が出てきたりします。

そんなときに金融機関に融資を申し込んで「最新の試算表をください」とお願いされたらどうしますか。赤字だからと架空の売上を計上しようと考える経営者もいるでしょうが、そんなインチキをせずとも月末時点での在庫をしっかり計算することで利益が出るのならそれのほうがいいでしょう。

ほとんどの企業が期末で在庫がいくらあるかチェックして資産計上しますけど、それでは1年経たないと正しい利益が計算できません。

毎月の在庫水準がほぼ同じだというのならそれほど影響はありません。しかし、大きな変動があるようでしたらぜひ毎月末の在庫をおおまかにでも確認し資産計上しましょう。

顧問先にもそのように言っているのですが、なかなかそうしてくれないのが私の悩みでもありますが。

でもこれを読んでくださっている経営者さんは、銀行融資対策にも影響するので試算表を出す際は月末時点での在庫も確認してください。

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